あらすじ
森の奥深く、霧に包まれた塔で、引きこもって暮らす魔法使い・ネーベルハウト。彼はある日、見世物にされていた美しい妖精と出会い、無理やり自分のもとへと連れ去ってくる。妖精に『シュティ』と名付け、自分を主と呼ぶように命じるネーベルだが、シュティはまったく心を開かない。しかし不器用なネーベルの優しさに触れるうちに、少しずつ2人の距離は縮まってゆき……? 偏屈魔法使いと、意地っ張り妖精のラブファンタジー開幕!
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Posted by ブクログ
“「こいつ 昔から友達いねーし外に出ないから
ちょいちょい気にして顔見に来てるんだけど
…なんか前に来た時よりヘンな物が増えてるなー
でも まあ おまえが1人きりじゃなくてほっとしたわ
そこの坊主…ケルツェって あんた魔法の命をもらった あのロウソク台なんだな」
「わかるんですか?」
「ま おれだって魔法使いだし?これからもこいつのこと照らしてやってくれよ」”[P.46]
どっかでみたような設定の中で、燭台が人形にってのはちょっと珍しいかも。
絵が可愛い。
“「シュティ 塔に帰るぞ」
「か…かえる! ネーベルとかえるの」
「…私の名を呼んでいたのはやはり おまえか
あれほど口を閉ざしていたのに」
「…わからなかったの あなたのこと
でも きてくれるってわかったから
いまは…よべるの ネーベル」”[P.129]