【感想・ネタバレ】偽詩人の世にも奇妙な栄光のレビュー

あらすじ

吉本昭洋は中学2年の時、詩に出会った。教科書に載っていた中原中也の詩だった。以来彼は、詩を愛するようになり、生活の大半を詩に捧げるようになった。しかし、彼は詩を作らなかった。いや、作れなかったのだ。詩を愛しながら、詩作の才能の欠如を自覚した彼は、大学卒業後、商社に入社し、ビジネスマンとして世界各国を渡り歩く生活を送ることになった。しかしその後、出張先のニカラグアで、ある衝撃的な事件に遭遇する……。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

⚫︎受け取ったメッセージ
何かを生み出すとは?
何もないところからは何も生まれない。

⚫︎あらすじ(本概要より転載)
吉本昭洋は中学2年の時、詩に出会った。教科書に載っていた中原中也の詩だった。以来彼は、詩を愛するようになり、生活の大半を詩に捧げるようになった。しかし、彼は詩を作らなかった。いや、作れなかったのだ。詩を愛しながら、詩作の才能の欠如を自覚した彼は、大学卒業後、商社に入社し、ビジネスマンとして世界各国を渡り歩く生活を送ることになった。しかしその後、出張先のニカラグアで、ある衝撃的な事件に遭遇する……。

⚫︎感想
誰よりも詩を愛しているのに、自分では詩を書けない男の顛末。大変興味深く面白かった。
何かに憧れ、でもその才能が自分にはないと知るときの大なり小なりの悲しみは、誰しも経験があるのではないだろうか。
最後の大町蜥蜴の文章が全てだろう。たしかに言葉は真似から始まり、どこからが借り物で、どこからが、自分の言葉なのかなんてわからない。吉本の、並々ならぬ詩への真剣さと愛する心は、偽詩人と呼ばれても他を追随させない凄まじさがあった。

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2024年02月13日

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