【感想・ネタバレ】五木寛之の金沢さんぽ 【五木寛之ノベリスク】のレビュー

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Posted by ブクログ

出身は九州だが、金沢で暮らしたことのある著者が、1967年~2014年に金沢について書いたエッセイをまとめた物。
先日金沢旅行をしたばかりだが、滞在時間が短かったので、上っ面をさらっと見てきただけの旅行だった。
行く前にこの本を読んでいたら、もう少し的を絞った歩き方ができたかもしれない。

金沢と言えば『加賀百万石』だけれど、それ以前の歴史も大切。

今度再訪する時には、この本を頭の隅っこに入れて散歩したい。

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2019年04月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 福岡生まれの五木寛之さん、金沢はもうひとつの故郷、第二の人生は金沢でスタートしたそうです。九州の文化とは大きく異なり、最初は反発心の塊りだったようですが、やはり住めば都のようです(^-^) 二つの川が流れる街っていいですね。盛岡は中津川と北上川、それぞれ宮沢賢治と石川啄木を生んでいます。金沢は犀川と浅野川。犀川は父なる川(男川)と呼ばれ山の手の文化、室生犀星を生み、一方、浅野川は母なる川(女川)、下町的文化で泉鏡花を生む。~湯島通れば思い出す~♪ 湯島天神には鏡花の筆塚が今も残っています。
 五木寛之さん、1932年福岡生まれ、20代の末期から30代のはじめ、金沢で過ごされてます。1965年、衆院議員(後、金沢市長)の岡良一の娘、岡玲子と結婚。夫人の親類の五木家に跡継ぎがなかったから五木姓を名乗ってます(旧姓は松延)。五木玲子さんは1934年生まれ、医師であり画家。「五木寛之の金沢さんぽ」、2015.3発行、再読。京都でもなく江戸でもなく、その二つの文化をうまい具合に取り入れた金沢の文化、風情がよく描かれていると思います。
 今は東京から新幹線で2時間半の金沢。九州の福岡で生まれ、金沢で新進作家としてデビューした五木寛之さん、「金沢さんぽ」(2015.3)は、もう一つの故郷、古い街・新しい風、ふりむけば鏡花、加賀百万石の面影、北陸ひとり旅 の5部構成です。初めて訪れたのは昭28(1953)の夏、宿帳の最後に士族、平民の文字が。著者は消して貴族と書いたw。江戸時代の木造の商家、明治時代の赤煉瓦の四高、現代の近代的な総合庁舎。京都はやさしさの陰に、冷たさのある街。金沢は表面的な冷たさの背後に、やさしさがひそんでいる。

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2017年10月14日

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