あらすじ
「ぼくの娘を取らないでください!」 突如届いた「お父さん検定」。1ヵ月以内にクリアしないと、親権を剥奪される! 派遣先で失敗を繰り返す"失敗屋"の一郎は、娘を守りきることができるのか?世の中のお父さんは、こういうことで悩んでいる……かも?
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Posted by ブクログ
妻を病気で亡くし、高校生の娘との父子家庭の一郎。
彼の仕事は失敗屋といって、失敗することで働く人たちに成功するためのヒントを与える仕事だった。
更にどこからか父親検定というものを受けることになり、日々奮闘する一郎。
失敗屋の仕事と、年頃の娘との接し方、父親として娘に何がしてやれるのか。
う、うん。
ずいぶんと物分かりの良い娘、失敗屋に依頼してくる人たちはそもそももう関係が良好なものばかり。。。
ロールキャベツ食べたいな。
Posted by ブクログ
「失敗屋」「お父さん検定」聞きなれない言葉が躍る作品ですが、是非手にとってみて欲しい。
かくいう私も帯のお父さん達の悲痛な叫びにつられて思わず購入。
いやはや面白かったです。
父と娘。
この二人の関わりが少しずつ色を変えていく様子は勿論のこと、失敗屋として一郎が派遣先にもたらす失敗ぶりにも楽しませてもらいました。
頭を悩ませながら頑張っている一郎にいつしかエールを送っていた。
作中で一郎が娘を"頑張れる源"としているところで、首がもげるほどうなずいてしまった。
私は母という立場ですが毎日頑張れるのは子供達がいるから。
大野部長の「無駄なことに本気で取り組まないことが無駄だ」という科白がとても好きです。
一郎がかつて失敗した引っ越しの真相にもホロリとさせられる。
爽やかな気持ちで本を閉じることが出来ました。
素敵な作品です。夫にも勧めてみます。