あらすじ
WOWOW代表取締役社長の田中晃が、日本テレビ、スカパー!での豊富なスポーツ中継の経験をもとに、制作の裏側やテレビマンとしてのフィロソフィーを明かす。
箱根駅伝初の生中継、世界陸上東京大会での国際映像配信、劇空間プロ野球に込めた中継哲学をはじめ、トヨタカップ、Jリーグ、FIFAワールドカップ、オリンピック、パラリンピックなど、あらゆるスポーツの現場に携わってきたからこそ語れる制作秘話やスポーツ中継の舞台裏、テレビマンとしての仕事のあり方をひも解く。さらに、2020年東京オリンピック・パラリンピックをどう世界に発信していくかという命題とも向き合う。
スポーツ中継に携わる方のみならず、すべてのスポーツファンに贈る1冊。 本書を読むことで、スポーツ観戦の仕方が大きく変わるはずです!
目次
はじめに――スポーツ中継との出会い「スポーツはドラマだよ」
【第1回】「そこにフィロソフィーはあるか?」
~放送責任と制作者の役割~
【第2回】「ディレクターは神様なんだ」
~スポーツ中継の画作り~
【第3回】「そこに音があるんだから」
~平昌オリンピック国際映像制作の現場~
【第4回】「白いキャンバスに絵具を落とすように」
~スポーツ中継のコメンタリー作り~
【第5回】「俺たちのGOALは何だ?」
~WOWOWのテニス中継とWHO I AMの挑戦~
おわりに――「スポーツ中継制作者という人種」
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
スポーツの生中継。視聴者には気づかれずさり気なく準備し、如何なる事態にも対応するスタッフの存在がある。スポーツ中継の真髄に迫る傑作。
東京2020大会がどうなるかは微妙だが、選手達と同様に本番に向けて準備している裏方にスポットライトをあてた作品。
特に生中継、時に中途半端なカメラワークと実況が感動を台無しにするのこともある。
視聴者が何を求めているか、また撮影側は何を伝えたいか、その哲学フィロソフィーが本書で描かれる。
人が肉体の限界に挑戦するスポーツ。そしてその魅力を伝える放送スタッフたち。包括的にその魅力を教えてくれる作品。
Posted by ブクログ
スポーツ中継の裏側では、こんなに情熱をもって番組を作成している人もいるんだと言うのが知れた本。
日テレの野球中継の話は面白かった。
確かにあの局は相手チームのことよく調べてると思っていたし。
ただ普段から野球中継見ていて、このマインドを持って中継している局の方が少ないと感じるのが残念やと思う。
Posted by ブクログ
日本テレビで箱根駅伝やプロ野球など数々のスポーツ中継に関わった経験を後輩達に伝えるために書かれた本。
スポーツ中継にはフィロソフィーがある。
そんなこと考えても見なかった。
最近のスポーツの大きな大会は、タレントのとんちんかんなコメントなど、邪魔!と感じるものも少なくない。
きっとフィロソフィーがないからなんだなと納得。
わたしはスポーツ中継に携わるわけではないが、多くの人間を動かすプロの仕事として、共感できるところがいくつもあった。
準備こそが本番を決める
試合や選手への最大のリスペクト
良い後悔をしよう
来年のオリンピックに向けて、きっと沢山の人が準備をしている。楽しみだ。