【感想・ネタバレ】進歩のレビュー

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Posted by ブクログ

未来は明るいと感じられる点で5点。昔は良かったとか全く思ってないが、それを明確に肯定してくれる。10章ごとに食料、暴力、自由など、テーマごとに解説してくれるのがわかりやすい。そう、こんなにも人類は進歩しているし、これからもしていくんだろう。問題はまだまだあるけれど、というだけのこと。本筋とは関係ないが、あとがきに軽く触れられた「ヨーロッパの歴史的な政治的多様性が、イノベーションの保護につながった」と言う説は、新鮮だが納得できる。

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2018年06月17日

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マット・リドリー「繁栄」を読んだ時、現代や将来に対する合理的かつ楽観的な捉え方に感銘を受けたが、将来に対する悲観論の反動なのかと信じきれない面もあった。本書は比較的平易に「繁栄」と同様の主張を各データを元に様々な角度から擁護していると思う。特に、環境の章は強く印象に残った。実際は、悲観論と楽観論がバランスするところに本質があるのではないかと思った。

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2018年06月12日

Posted by ブクログ

ネガティブな予測が多い未来予測にあって、ポジティブな面に着目した面白い書籍。改善傾向がある分野について、数字の根拠・統計の引用も多く、リサーチの参考文献としても良書。

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2018年06月03日

Posted by ブクログ

ファクトフルネスを読んでいれば楽しめる本。

「世界に近づく唯一の方法は、みんなに参加を許すことだ。」

知識の蓄積、経済的利益と生存戦略からなっている。児童労働の章は興味深かった。

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2019年12月18日

Posted by ブクログ

1970年の大阪万国博覧会のテーマは「人類の進歩と調和」、未来は明るいという楽観主義をみんな信じていたと思います。しかし、経済の「成長」が行き詰まりを見せ、資本主義の限界が語られるようになった「あの頃の未来」21世紀においては「進歩」という言葉もあまり無邪気に使えなくなったような気がします。いやいや、人類はちゃんと進歩しているし、していくんだよ、という明快な意志を持って書かれた本です。「食料」「衛生」「期待寿命」「貧困」「暴力」「環境」「識字能力」「自由」「平等」「次世代」10個のテーマについてコンパクトに、そしてロングスケールで、世の中が良くなっていることを数字で証明していきます。しかも、それぞれがリンクし合っているので、本書全体で人類の進歩史になっていました。ベースは著者の「グローバル資本主義擁護論」という立ち位置からのメッセージ。トランプ大統領のによる個別主義によるG7、イタリア新政権の反EUなど、今までのグローバル化が立ち止まりそうな今ならではの、読書となりました。特に「平等」の章に書かれていたアメリカの科学史家マイケル・シャーマーの「視点交換可能性原理」の話は印象深かったです。また同じ章の日本国憲法の女性の権利についてベアテ・シロタの果たした役割については全く知りませんでした。やはり「未来」は現在の結果じゃなくて、現在の理想と意志などだと思いました。

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2018年06月10日

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著者はスウェーデンの歴史家。楽韓主義者による現代社会の考察。過去と比較すると世界は大きく進歩し、住み易い世界になりつつあるというのが著者の主張。例えば、食糧では単位当りの収穫が増大しており、新たな耕地は必要ない。貧困問題も未来に向けて改善してきており、識字率の向上が寄与している。また世界の人々が、少数民族や性差別に対して寛容になってきている。環境問題も多くが解決の方向へ進むので、これからの未来は明るいと考えているようだ。
人間は心配するようにできているので、恐怖と心配を煽る方がニュースになる。ニュースには悪いバイアスの方が強く掛かるため、批判する方が関与しやすい。
この本では、コンパクトに具体例を挙げながら考察していて大変判り易かった。著者の主張のように、この世界はそれほど悪くないような気がする。
因みに同じスウェーデン人の環境活動家トゥーンベリさんは、環境危機を訴えている。環境問題については、科学者を信じるか歴史を信じるかで、見方がかなり違うようだ。正解は無いと思うので、落し所を同国人同士でよく話し合ってもらいたい。

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2020年01月02日

Posted by ブクログ

ニュースやメディアは破滅と悲惨を掻き立てるが、世の中はあるゆる面でよくなってきた。食べ物、衛生設備、寿命、豊かさ、平和と自由と平等。リスクに敏感で悲観的なのが人間。過去を知って、未来の可能性を信じよう。

世代が変わるってことは、ある意味すごいことなのかも。

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2019年04月14日

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