【感想・ネタバレ】快絶壮遊〔天狗倶楽部〕 明治バンカラ交遊録のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2019年03月03日

早稲田出身者を核にして集まったバンカラ集団『天狗倶楽部』を中心に据えて交遊録を纏めると、これほどまでに明治の著名人に裾野が広がるとは! と驚く一冊。
明治期に活躍した文学・芸術関係者は元より、実業家にスポーツ関係者、果ては冒険家と、「友達のルートを辿るとこことあそこに接点が!」、「この二人にはこんな...続きを読むエピソードが!!」とページをめくる度に詰め込まれている情報量の多さに溺れそうになりますが、読んでてとにかく面白かった!
著者の縦横無尽の調査研究による結果、縦割りジャンルの壁を越えて知識が紐付けられて見えてくるいろいろなモノ、いやぁ素晴らしい明治の研究本でした。
解説も横田先生の本をこれから掘りたい人向けに新設設計で良。

0

Posted by ブクログ 2020年02月10日

明治・大正期に一世風靡したスポーツ社交団体「天狗倶楽部」の
あらましと人物、交友関係、そして珍談・奇談を紹介。
第一章 この人々も小説家だ  第二章 痛快男子 押川春浪
第三章 ある少女小説作家の快挙!  第四章 消えた純文学作家
第五章 吉岡・窪田の共著『運動界之裏面』
第六章 漱石のユーモア  ...続きを読む第七章 クスリはホシの『三十年後』
第八章 落っこち居士の軍人作家  第九章 杉山茂丸と頭山満
第十章 未醒と白羊の友情 第十一章 無銭冒険家列伝
第十二章 飛田穂洲の意地
各章毎に、おもな人物相関図と注有り。
天狗倶楽部主メンバー一覧有り。
明治・大正期は、時代の寵児が多く輩出した時代。
その中でも破天荒な人物を多く輩出したのが、天狗倶楽部です。
その活動よりも、押川春浪を核とした天狗倶楽部のメンバーと、
関わる人々の交友録と人脈を取り上げています。
スポーツ社交団体ながらも構成メンバーと人脈に現れる者たちは、
スポーツ選手のみならず、文学、出版、芸術、実業、政治、
歴史や考古学、医学、冒険、芸能他、多種多様。
彼らの紹介とエピソード中心で・・・とにかく人物の多い!
頭の中でこんがらがってしまう。でも面白い。特に人の繋がりが。
しかも興味そそられる内容で紹介されているから調べたくも
なるけど、著者の諸事情により参考文献が無いのが残念。
とりあえず、白洋の絵は鑑賞してみたい。

0

Posted by ブクログ 2019年07月31日

#日本SF読者クラブ 押川春浪を中心とした天狗倶楽部の交遊録であり人脈史。思ったよりも、真面目な本でした。最初は、教科書も出している会社から出版されている。
 横田順彌氏の逝去により復刊されたのは、嬉しくもあり悲しくもあり。

0

Posted by ブクログ 2019年05月26日

ヨコジュンの遺作?大河の「いだてん」にあやかって、この本が出版されたみたい。「いだてん」様々だ。内容はヨコジュンの押川春浪シリーズが好きな人なら喜んで読む本だ。私も、その一人だ。明治の大勢の人達を余すことなく紹介したい気持ちは良く分かるけど、やはり内容が薄くなって、いまいち興味が引けなかったり、逆に...続きを読むもっと知りたいのに中途半端な感じで、ちょっと不満が残る。興味が沸いたら自分で他の本などで研究しろと言う事か?
まぁ、名前が読めない憶えきれない。困ったもんだ。

0

Posted by ブクログ 2019年03月27日

何十年かぶりに早川さんちでヨコジュンの名前を見たと思ったら、NHKの宣伝と訃報のセット企画なのね…(/_;)

0

「エッセイ・紀行」ランキング