あらすじ
原因不明とされる統合失調症の発症事例を、26人の当事者の言葉で紹介。過労やいじめ、家族関係等、発症のきっかけを5つに分類し、発症との関係を医学的解説とあわせて検証する。病気のルーツからリカバリーまで、克明に綴られる手記が既存の支援と予防に新境地を開く。
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Posted by ブクログ
大学から推奨された参考文献。私の専門は発達障害ですが、産業保健の道を目指す者の一般教養として読んでいます。
当事者の体験談が辛いです。息苦しさを感じながら、読み進めています。メンタルヘルスに関心のある方には、一度は読んでもらいたい一冊。
私の中ではかなり久々な星⭐️5つ。
Posted by ブクログ
統合失調症は100人に1人の人がかかる疾患。
26人の当事者が、自分の病気について、つらかった体験を語っている。
普通に過ごしていたのに、いったい何が原因で発症するのだろうか。
進学や就職、一人暮らしを始めたり、環境の変化など、ストレスの重なりでのなかで発症する事が多い。
何かがおかしいと感じ、統合失調症だと診断されるまで。
またそれからの厳しい現状に読んでいて考えさせられたし、とても重かった。
幻聴と妄想に悩まされる人が多かったが、結局は薬しかない。
それでもなんとかしようとみんな頑張っている。
障害について少しでも理解できればいいなと思う。
陽性症状
幻聴、妄想、自我障害、連合弛緩、興奮、昏迷
陰性症状
感情の平板化、意欲の減退、ひきこもり
認知機能障害
判断力の低下、注意力の低下、記憶力の低下
Posted by ブクログ
統合失調症になった人たちのリアルな声は今まで聞いたことなかったので面白かった。患者になった人たち、読んでて思ったのはプライドが高いんかなぁと思った。それが病気になる要因なのか病気になったからなのかはわかんないけど。
Posted by ブクログ
当事者の体験記は、壮絶な話ばかりなので、読んでいてしんどい。読んでいて力づけられるような内容ではない。
解説では統合失調症の原因として、ストレス脆弱性モデルが主に書かれているが、ストレスへの対処の仕方が下手だから罹患したと単純には考えられないと思うので、少しモヤモヤした。脳などの器質的なものが罹患の原因の一つとして考えられるが、その辺りについてもう少し知りたいと思う。
リカバリーについても、その定義や段階について詳細に書かれていて、そこは参考になった。
体験記に出てくる人は症状が重く、一般就労をしていないパターンがほとんどだが、症状が軽い人や軽くなった人の体験記も読みたかった。症状が軽く働いている人が、普段どのようなことに気をつけているか知りたかったので。