あらすじ
食べたらみんなが笑顔になるパンをつくりたいの!
獣民の町・花芽町のパン工房「プティラパン」でお手伝いをすることになった想良。獣民は、種族によって食べられるものや毒になるものが違うので、お客さんがおいしく安全に食べられるものを、店主のココとともに考えることに――。
小さなウサギのパン屋さんを舞台に繰り広げられるほのぼのオムニバスストーリー!
◆CONTENTS
Episode 1 果実ブレッドとドングリブール
Episode 2 ライグラスのフォカッチャとレーズンロール
Episode 3 サバフライのホットサンドとカスクルート
Episode 4 豆腐の焼きドーナツとチョココロネ
Episode 5 アップルデニッシュと甘夏みかんのマーマレード
◆著者:植原翠(うえはら・すい)
動物と植物を愛する自由人。2016年12月に小説投稿サイト「エブリスタ」の大人気作の書籍化「喫茶『猫の木』物語。~不思議な猫マスターの癒しの一杯~」でデビューし、好評を博した。 続刊に「喫茶『猫の木』の日常。~猫マスターと初恋レモネード~」「喫茶『猫の木』の秘密。~猫マスターの思い出アップルパイ~」、ほかにも「運命屋~幸せの代償は過去の思い出~」(小社)、「神様の身代金」(ポプラ社)がある。
◆カバーイラスト:いつか
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Posted by ブクログ
獣人として生まれた人々の集う獣民保護区へ進学のために引っ越してきた男子高校生とそこでパン屋を営むウサギのココの美味しいパンを絡めた味わい深い物語。 自分も髪の毛の色が違うことや皮膚疾患の酷さに奇異の目で見られることがあり、生きづらさを感じた時があって獣民と重なった。想良のような理解をしようと寄り添ってくれる人と縁があり、今は自分の周りとの違いを受け入れてだいぶ生きやすくなったように思う。 現実も物語のようにもっと周りと違うことに寛容な世界になるといいな。