あらすじ
忘れられた存在の十七番目の皇子イシュルは、幼い頃に海賊王子と名高い海洋都市国家の首領カイと出会い、親友となる。しかし5年後、母親を亡くしたイシュルは、男色家の枢機卿の許に送り出されていた。その道程で海賊の奇襲を受けるが、乗り込んできたのは、なんとずっと会いたいと望んでいた海賊王子・カイだった。「帰さない。このままオレのものにする」とカイはイシュルを海賊船に攫って…!?
【電子特別版】須王あや先生書き下ろしの後日談ショートストーリーを電子版だけに特別収録!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
紙の本で。分厚くて重い。大ボリューム。
海賊王子×砂漠の王子
おとぎ話のような、かわいいお話。5年も文通で繋がってて、会わない間もお互いを想いあってて(友人として)。再会は、海賊と獲物としてというドラマチック。あっという間に手を出しちゃうカイに、イヤイヤ言ってるイシュルだけど、ただのツンデレですね。拒絶が本気じゃないのは鸚鵡のルシエルだってわかってる(笑)。海賊・レンティアの仲間たちも、一大決心で乗り込んだリアンの偉い人も優しくて、ほっこりするお話でした。
Posted by ブクログ
我慢することに慣れきってしまっているイシュカと、自分の気持ちに正直に生きているカイ。全く似ていないようで、恋に不器用なところはそっくりな2人の恋は、もどかしいけれど見守っていたくなる。自分の気持ちに全く気付いていないのに、カイのことばかり考えしまうイシュカが可愛かった。今まで寂しい思いをしてきた分、イシュカにはカイと一緒に、「大切な人と一緒に幸せに過ごす時間」を沢山経験して欲しいな。と思った。