あらすじ
「だいたいお前さん達は想像力ってもんが足りなさすぎるよ、新聞や雑誌にひょいひょい乗せられて、やれ空飛ぶ人だ空中散歩者だってはしゃいでるんだから。もう少し頭使って自分の考えで物を云いなさいよ」そう言い放ったこの、仔猫みたいなまん丸い目をした童顔の小男こそ名探偵猫丸先輩その人である。いろんなところにひょっこり出没しては、おかしな謎を鮮やかに解き明かして去ってゆく、憎めない名探偵の最初の事件簿。コミカルな筆致とロジカルな推理で読者を魅了し続ける正統派の本格推理作家、倉知淳が本格的なデビューを飾った連作集であり、最後には驚愕も待ち受けています。/解説=小野不由美/新版刊行によせて=倉知淳
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Posted by ブクログ
猫丸先輩登場。
一作ずつ雰囲気が違うこととか、ん??と思うことはあったものの、からくりには気付けず。
最後の最後まで余すところなくたのしい。これぞミステリ。
Posted by ブクログ
猫丸先輩が出てくる安心感。どんな複雑なトリックも彼の手にかかかれば、簡単に暴かれてしまう。一見関係性のない連作集だが、まさかの展開に、度肝をぬかれてしまった。何度も読み返してみたくなる作品。
Posted by ブクログ
時間のない時にふと本屋さんで手に取った。
カバーのウサギの絵とタイトルでなんとなく買った。
移動時間の間に読もうと。作者は知らない人だった。
読み始めて気づいた。短編集だった。どうやら猫丸先輩シリーズというシリーズの最初の本のようだ。作者のデビュー作でもあるらしい。
話はデビュー作ということもあってか少し強引だったり、納得いかない説明とかもあったけど短編としてはバラエティに富んでて飽きなかった。最後にそのバラエティの多さの種明かしもあったが、ふうんってな感じだったかな。
エレベータの修理工のところはそこに違和感があって犯人こいつじゃね?って思ったから納得ちゃ納得だったけどまぁどうだろ。
話としては空中散歩者と河童がよかった。