【感想・ネタバレ】家族という呪い 加害者と暮らし続けるということのレビュー

あらすじ

「家庭を持って初めて一人前になる」とはよく言われるが、実際に幸せになる人はどれほどいるのか? 日本で初めて加害者家族支援のNPO法人を立ち上げ、千組以上の相談にのってきた著者は問う。なぜなら「妻の不妊治療に協力しながら痴漢行為をやめない夫」「家にお金を入れないダメ夫へのストレスから生後間もない息子を殺した妻」等々、家族のせいで不幸になる人が後を絶たないからだ。「加害者家族に共通するのは、極端に世間体を気にし、愛情のかけ方を間違えていること」と著者。家族が本当に幸せになるとはどういうことかわかる一冊。

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Posted by ブクログ

タイトルのとおり、まさに「家族という呪い」だと思った。加害者家族には、ほぼ確実に共通していることがあり、一見問題なさそうに見えても、その歪みは必ず顕在化する。育児の反面教師としても、ぜひお勧めしたい一冊。

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2024年12月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

事例と意見的なものがごっちゃになっててちょっと分かりにくい感じはした。でも、身に染みるというか、恐ろしい。いつ自分が被害者になるかもしれず、加害者家族になることもあるのだ。性犯罪の事例が多く、それも恐ろしかった。ほんと、それでも夫婦関係を維持する人の気が知れないけど、まぁ人のことをどうこう言う必要はないわな。こないだ読んだ朝日新聞の「きょうも傍聴席にいます」シリーズも、家族間殺人が多かったもんな。心中しかり、介護殺人しかり。

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2024年03月21日

Posted by ブクログ

文章は平易でとても分かりやすくて読みやすいのだけれど、なにせ書かれていることがしんどくて.前半は胃を痛めながら読みました…でも読んでよかった。本当にいつ誰が加害者の家族になってもおかしくないんだなって…

差別とは「個人の否定」という言葉が出てきて、多様性を認める、ということはもしかしたら差別の根絶なのかもしれないと思った。とても極端な結論なのかもしれないけれど。

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2024年02月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全体を通して、単純にケースを紹介しているようにも感じたが、最後のまとめ、筆者の経験から裏打ちされた持論が良かった。

男性の方が、犯罪者が多い。しかし、抑圧された末の爆発が精神的な病巣となっている例がよく見られることから、心の内を明かせない、弱さを見せられないといった、男性本位なマッチョな精神構造社会の犠牲になっているのは、男性自身にもいるという。女性はもちろん、男性にもマイナスなわけだ。

多様性が大事になっている世の中だからこそ、いろんな側面を受け入れられる世の中になっていくと、家族という地獄からも逃げ出しやすくなるのかもしれないですね……

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2022年01月30日

Posted by ブクログ

加害者家族遠フォローするという筆者のスタンスには、頭が下がる。
どうしても、加害者家族を非難してしまう感情を抑えるのは難しい。

この本の中で紹介されている「反省させると犯罪者になります。」という本は、驚きだ。
反省の言葉を繰り返させることは罪を改めることにはつながらないという。
表面的な反省の言葉を求めるのでは無く、罪を犯した人がそうしなければならなかった状況や感情に焦点を当てて、否定的な感情を受け入れていくことこそが、更生につながるという。

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2025年10月15日

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