あらすじ
「今は昔と違って死が身近でなく、経験値がありません。親しい人の死に接することで積めたはずの経験がありませんから、あらかじめ少し学んでおく必要があります。」――死の間際、人の体と心はどう変わるのか? 自宅での看取りに必要なことは? 現役看護師の女性僧侶が語る、平穏で幸福な在宅死を迎える方法と、残される家族に必要な心の準備。
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Posted by ブクログ
死のケアはついつい避けたくなる事柄だがいつかは直面しなければならないこと。
それは自分自身の死、ということかもしれないし近親者の̪死という事かもしれない。
著者はスピリチュアルなケアをしながら、本人と本人の死、そのあとの家族のグリーフケアまで担当する。これからの多死社会には必須の人だ。
「アドバイスをせず、ひたすら相手の話を聞くこと」
「ピンピンコロリも良いけれどそれは近しい人にお別れをする時間もないということ」
など現場を踏んだ方でなければわからないことが多数盛り込まれていた。
治療をして延命する人も、上手くいかず寿命を縮めるように亡くなる人もいる。「それを含めて天命、上の人のご意思」と。
よく死ぬことはよく生きることが前提、というのもうなずけた。