【感想・ネタバレ】さよならローズガーデン 1巻のレビュー

毒田ペパ子

時代の荊が苛むとしても、わたしはあなたを――。 1900年イギリス。愛が、家族が、社会が荊だった頃。憧れの作家に師事するため渡英した九條華子。拠り所のない彼女をメイドに雇った貴族令嬢アリス・ダグラスにはある思惑があった。「私を殺して」アリスの切なる願い、華子はその真意を探るが――。

[たなか · ★★★★★]

文学的

絵がとても綺麗な漫画。内容もとても心惹かれる。

＃切ない ＃エモい ＃ダーク

[さな · ★★★★★]

思いがけなかった展開

表紙に惹かれて試し読みもせずに購入したところ、同性愛をテーマに扱っている漫画で大変驚きました。しかも、作中の時代は同性愛が犯罪になってしまうなんて……辛すぎる展開と女の子たちの真っ直ぐさに涙です

[ブクログ · ★★★★☆]

　20世紀初頭の英国を舞台に、「私を殺して」と乞う貴族令嬢アリス・ダグラスと、そんな彼女に仕えるメイドの九條華子の物語シリーズ第一巻である。
　この一巻ではまだまだ物語は序章で、どのような形で物語られていくのかが定かではない印象だ。
　貴族社会の中で異質な優しさを持つアリスと、彼女にまつわる醜聞。そんな彼女が拾い上げた、渡英してばかりの日本人の少女。
　彼女らがどんな物語を紡いでいくのかは、次巻以降にまた描かれていくものだろう。

　繊細なタッチで描かれた物語は、まだ行先不明ながら魅力を感じるものである。
　ここでは星四つ半相当と評価している。次巻以降の展開に期待したい。