あらすじ
まどかを僕のそばに置いておくためなら、僕はなんだってするし
老舗質屋『藤屋』の若旦那・怜一。兄弟同然に育ってきた大番頭のまどかをずっと好きでいるけれど、彼はどうも離れようとしているようで……?
「ずっと傍にいる」――事故で両親を亡くし、葉山怜一は老舗質屋『藤屋』を継ぐことに。若旦那としての立場から、悲しみに溺れることもできない怜一に寄り添ってくれたのは、兄弟同然に育ってきた番頭の折原まどかだった。血の繋がりは関係ない、家族以上に大切な人。まどかはどこへも行かないと信じ、日に日に育っていく彼への想いを温めていた怜一だったが、いずれ自分を置いて出ていくつもりだと知り……。
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Posted by ブクログ
質屋の若旦那「玲一」と兄弟同然で育った「まどか」。まどかは玲一を大切に可愛いがって育て守って行くと誓うが玲一は、まどかの事を悪く言われたり追い出そうとされたりすると、天然腹黒の毒を吐く王子に育ち、世間知らずと見せ掛けて遺産狙いの親族達をスイスイ払いのけていく。まどかは天然な小悪魔でもある玲一に見事陥落させられ、結ばれるって話でしたが、なんとなくコミカルな感じて楽しく読めて、まどかが玲一にベタ惚れなのもこの作家さんならではで良かったです。