【感想・ネタバレ】丹波家の殺人 新装版~黒星警部シリーズ4~のレビュー

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Posted by ブクログ

「折原一」の長篇ミステリ作品『丹波家の殺人 新装版: 黒星警部シリーズ4(『丹波家殺人事件』を改題) 』を読みました。
『漂流者』、『グランドマンション』、『天井裏の奇術師 幸福荘殺人日記(2)』に続き、「折原一」作品です。

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建設会社のワンマン会長「丹波竜造」が、ヨットでの航海中に遭難した。
葬儀が行われた当日、長男が密室状況の仏間で謎の死をとげる。
密室好きで知られる白岡署の「黒星光警部」が駆けつけるが、しかし、それは「丹波家」を襲う連続密室殺人の幕開けにすぎなかった―。
遺産相続を巡る悲劇に、“迷警部”「黒星」が挑む。
異色の長編ミステリーが大幅加筆修正のうえ新装版で登場。
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「黒星警部」シリーズの第4弾… 本シリーズはシリーズ第1弾の『七つの棺 ―密室殺人が多すぎる』以来ですね、、、

複雑な関係を持つ一族の当主が亡くなることにより、遺産相続を巡る悲劇が巻き起こり、その舞台が密室… という展開、相変わらず面白かったですね。

 ■プロローグ
 ■第一章 宝物室
 ■第二章 雪密室
 ■第三章 霊安室
 ■第四章 ガス室
 ■第五章 空室
 ■エピローグ

建設会社のワンマン会長「丹波竜造」が、愛人「ひろみ」と、その息子「小四郎」を同伴したヨット航海中に遭難した… 死体が見つからぬまま葬儀が行われた当日、厳重に鍵をかけられた密室状況の仏間で、遺言書により遺産の大半を相続することになっていた「竜造」の長男で新たな当主となった「健太郎」が謎の死をとげる、、、

「俺を早く密室へ案内してくれ!」勢い込んで駆けつける「黒星警部」… それは「丹波家」を襲う連続密室殺人の幕開けにすぎなかった。

そこに新たな遺言書が発見され、遺産の大半は後妻「千春」に相続されることに… そして、庭にある雪に覆われた祠「竜造」の長女「末子」が角棒で殴られて死亡するが、祠には救出に向かった夫「神谷隆司」と「末子」の足跡しか残っておらず、2件目の密室殺人となる、、、

その後、犯人がわかったと周囲に告げてバイクで警察に向かった「健太郎」の息子「秋彦」がバイクに仕掛けられた細工により死亡… 次に「末子」の息子「涼」が自室でガスにより死亡する。

遺産相続を巡る悲劇… その真相に「黒星警部」が挑む!?

連続する密室での事件… 遺産相続を巡る殺人劇と思いきや、、、

意外な真相が明らかになります… 張りめぐらされた伏線、驚愕のトリック、めくるめく「折原」ワールドが愉しめる作品でしたね。

「黒星警部」シリーズ… 大好きだなぁ。

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2023年03月31日

Posted by ブクログ

シリーズの中で、一番黒星警部の活躍(?)が控えめで、シリアスだった気がする。個人的には黒星警部の出番はこのくらいでいいかな、と。
家族って、大勢集まると色々な感情がうずまいて、トラブルが起こって・・・。一番信頼できるはずの家族が殺したくなってしまうほどのどろどろの感情を生んでしまう。愛情と憎悪は表裏一体だと痛感させられるような話でした。

0
2020年07月19日

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