あらすじ
大学生の颯太は、市ノ瀬組組長の高科次郎と30以上も年が離れてるけど、今では恋仲になり溺愛されてる。
そんなある日、颯太の個展に訪れた着流しの青年・廉と意気投合し、期間限定で絵のモデルを頼みこんだ。
しかしその実、廉は敵対組織の残党狩りで東京に乗りこんできた武闘派・岩城組の組長だった。
そうと知らぬまま、次郎率いる市ノ瀬組は岩城組と一触即発の事態に陥り――!?
「龍と竜」シリーズの龍一郎や竜城も登場!
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Posted by ブクログ
運命的に出会ってしまった、東西極道の要となる、颯太くんと廉さん。お互いが魂の番と出会っていなければ、間違いなく深くお互いを愛したであろう二人の物語の始まりは、颯太くんが抱える漠然とした闇と神々しい光の織り成す絵画を廉さんが見つけ出した所から。
作中の廉さんが、身体を繋げることより、一緒に死ねる事が大事だというセリフに、廉さんのハードすぎる過去がよぎりと九堂さんとの愛の深さを、その返答に殺してくれると思うという颯太くんが次郎さんから注がれている愛の重さを感じ、とても感動しました。
ぽんぽんと挟まれる会話のテンポに心地よく引き込まれます。血生臭さも作品のアクセントになるのは、#綺月陣 先生の持ち味、才能ですわねぇ。
いつまでも原石の光を放つ颯太くんと、同じ原石の光を奥底に秘めて極道を生きる廉さん二人の先が楽しみになります。