あらすじ
人気取りのために嘘を語るリーダーと分かりやすさしか求めない人々。ポピュリズムが世界を覆っている。歴史から明らかなように、このままでは民主主義は必ず衆愚化する。私たちは諦めるしかないのか? どんな状況でもよりよく生きるために必要なのは、主体的に考えて判断するための知恵。その礎が思想である。アメリカの政治哲学者マイケル・サンデルに倣った対話型講義を展開する学者とともに「人間として不可欠な知」を考える。
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Posted by ブクログ
日本の政治や主義主張を考える時に。思想は
重要なよりどころになります。
何となく「思想」と聞くと、イデオロギー的
な感覚を持ってしまい、身構えてしまいますが
この本では一つ一つの思想と言いますか、その
考え方がどういうものなのか丁寧に語られて
いて、非常にわかりやすいです。
自分の考えの柱となる思想は何か?を導いて
くれる一冊です。
例えば政治における政党名について、こう語って
います。
『最近の政党名はポピュリズム的に、イメージが
政党名になっています。
ただ立憲民主党は「立憲主義」と「民主主義」
というイズムを表しています。つまり理念が
明確であるがゆえに多くの指示を得たのだと思う』
どうでしょうか。
考える指標になる気がしませんか。