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Posted by ブクログ 2019年01月07日
大学はやばいやばいって言ってるだけで、じゃあどうすればいいの?はあんまり書かれていない印象。大学関係者向けに警鐘を鳴らす本ということでしょうか。
まだだいぶ先だけど、子供の進学どうする?を考えるきっかけにしようと思ったけど、潰れる大学は潰れていくし、奨学金返済に困らないようにしないといけないし、とり...続きを読むあえずポスドクにはならないようにしないといけないってのくらいか。
情報開示がもっとされるようになると、大学の優劣ははっきり分かるようになるということなので、厳しく見ていきたいと思います。現時点では、就職実績や、講義内容が一方的でなくアクティブラーニングしているかどうかなどが判断基準になるそうです。
英語で授業するっていう、国際教養大学はすごそう。
あと印象に残ったのは下記。
>「グローバル化の時代において人々に求められるのは、文化や価値観、利害の異なる他者とのあいだで合意を形成し、ルールを組み立てていく能力だ」と萱野学部長は言う。
Posted by ブクログ 2019年01月06日
著者は書く「文部科学省や財務省の「大罪」を明らかにしたつもりだ」と。研究費と研究時間の確保に疲弊し、ポスドクや非常勤講師として有為な研究者を使い捨てにし、奨学金という名の借金で卒業後の学生を追い詰める。それらすべてが、大学から活力を奪い、研究は先細っていく。研究の成果は出ず、国際競争力は失われてい...続きを読むき、そして大学は崩壊する。
財務省と文科省の政策全部が大学を崩壊させていく、その過程を追う。教育は国家百年の大計というけれど、大学の崩壊はつまりこの国の崩壊にきっと繋がる。財務省と文科省の罪は大きい。
しかしこれは、解がない問いではない。著者はいくつかについて他国の事例などを引いて、すでに見本があることも指し示す。日本の高等教育への進学率は依然として低いし、研究の成果も出なくなってきている。なんとかしないと、この国は確実に崩壊する。
Posted by ブクログ 2020年10月11日
今の大学が抱える問題がまとめられる本。
文科省の出す政策は、ことごとく外してるね(笑)
ほんと、机上の空論なんだろうなぁ…。
なんて、言ってても始まらないんですけどね、
そういう世の中なので。
こういう問題があるけど、
じゃあそれを踏まえて、
これからどうして行ったらいくべきなのか…。
その...続きを読む辺の話は書かれてなかったな。
Posted by ブクログ 2019年03月03日
タイトルは新書にありがちな派手なものになっていて大学の「大崩壊」の様子が示されているとは言えないと思いますが、日本の大学を取り巻く現状を把握するのには便利な一冊です。著者は研究者と言うわけではなさそうなのでしっかりと分析しているわけではないし、なされる主張も主観的なものが多いような感じもしますが、現...続きを読む場にいる人間にとっても、今何が起きているのか理解し、どう対応するべきか対策を考えるための情報源として役立つかな、と思います。文科省、その背後にある財務省、産業界の意向に振り回され、どのようにじわりじわりと国立大学の崩壊が進んでいるのかは良く分かります。ではそうすれば良いか、小手先の対応で何とかなるのか、難しそうな問題です。
Posted by ブクログ 2018年11月25日
<目次>
はじめに
第1章 「質か量か?」を迫られる有名私大、あがく地方私大
第2章 研究費確保に疲弊する国立大学
第3章 使い捨てのポスドク、非常勤講師
第4章 奨学金返済問題という時限爆弾
第5章 「グローバル化」の実態は留学生頼み
第6章 1校しか認可されなかった専門職大学
第7章...続きを読む 情報公開で明らかになる不都合な真実
<内容>
相変わらずタイトルは大袈裟。まあ、今回は大学を取り巻く様々な真実がちりばめられている。しっかりと読み解けばいい。特に第7章の「情報公開」は、実質倍率、入学率、就職率、国家試験合格率などを載せてくるだろうから要チェックだ。第6章の「専門職大学」も認可が1校と来てびっくりしたが、その実態が書かれている。第2、3章はわかっていたこと、第4章も高校生にしっかりと伝えるべき。