あらすじ
毅、30代独身、自営業、資格ナシ――東北沿岸の地・赤街。わずか10畳の仮設の商店で、今日も3,413円のツケをめぐる攻防がはじまる。選考委員激賞!第55回文藝賞受賞作。
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Posted by ブクログ
津波で商店兼生家を流され、プレハブの仮設店舗で母親と商売を始めた三十過ぎの毅。一日数人の客しか来ず赤字経営のそんな店を贔屓にしてやって来る老婆。返す返すと何度約束しても貸した金を返さない男。被災後のそんな索漠とした日常を描いた作品。面白くはないが、心の琴線に触れるなにかがある。
Posted by ブクログ
ストーリーよりも登場人物たちの言葉や考えに惹きこまれ、時に共感できるそんな小説だなぁと。
主人公の考え方や行動も個人的に理解できる部分があり、もう一度読み返したいと思う作品だった。
この小説を読んで人それぞれ感じ方は異なるだろうなと、なんとなく思う。