あらすじ
小さな町の小さな映画館――かすみ座。そこは、口は悪いが腕の良い“映写技師”と、記憶喪失だが相当なシネフィルの“もぎり”が経営している。 喜びも悲しみも、映画と共に生きる人々が集う優しい名画座の物語。
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Posted by ブクログ
とある町の古びた映画館。
先代館主の孫息子が後を継ぎ
好き勝手にやっているけど
それなりに流行っている。
居候は行き倒れてた記憶喪失の青年。
なぜか映画のデータベースが
鬼のように脳内蓄積されていて
これ幸いと居着いてしまった。
そんなふたりと町の人々の物語。
あら、なんか。
ふんわりとおもしろいわ。
毎回ひとつの映画が
物語にからんでるのもいい。
原田マハの『キネマの神様』とか
古内一絵の『キネマトグラフィカ』とか
ああいうミニシアター系の雰囲気ね。
Posted by ブクログ
ひなびた街の、ひなびた名画座。
デジタル上映もできるけれど、基本は今でもフィルム。
映画に興味のなさそうな映写技師と、
記憶はないのに映画の知識は検索サイト並みの居候。
映画そのものが題材なのではなくて、
「その映画を観ていた頃の想い」を中心に展開される
登場人物たちのドラマはちょっぴり切ないけど、
映画を観るのが楽しくてわくわくしていた頃を
思い出させてくれる作品です。
まだまだ明かされていない背景ばかり。
これから何を見せてくれるのかが楽しみです。
久しぶりに、古い映画を観たくなりました。