あらすじ
戦場の刀剣男士たちを描いた激闘のアンソロジー。迫られる決断のとき。極限状態の中で、刀剣男士たちは……!?
■カバーイラスト ののやなより
■カラーイラスト 伊藤砂務 ののやなより 茂木清香
■漫画 秋月壱葉 伊藤砂務 おおきたよる 沖田東子 栗山廉士 瀬田ヒナコ 田野かかし なるしまゆり フク 山名沢湖
■イラスト特別寄稿 田亀源五郎
感情タグBEST3
全体的にレベルが高いアンソロ
「花は散れども」歌仙兼定がメイン。練度の低い男士たちの育成に部隊長を任された歌仙兼定の話。戦闘シーンに華があり、大典太と大倶利伽羅にも見せ場あり。3振りの性格や戦闘、連携が描かれていてレベルが高い漫画です。「千年の絆、せつなの宴」源氏兄弟と呼ばれる髭切、膝丸がメイン。顕現したての2振りが苦戦する。お馴染みの掛け合いをしながら仲良く連携して強敵を蹴散らす漫画です。「もう一度、あの場所へ」加州清光と大和守安定がじゃれ合いながらもシリアスするお話。和泉守兼定、堀川国広も出てくる。「おまもり狐」小狐丸、三日月宗近がメイン。隊から離れてしまった小狐丸と彼を追ってきた三日月の連携。「食べ物の恨みは恐ろしい」宗三左文字、江雪左文字、明石国行の料理番をしているお話。彼らが作ってくれたお弁当を巡るお話。小夜左文字、蛍丸の兄弟の情と2振りの戦闘シーンあり。「外に出られてわくわくします」悩める秋田藤四郎と励まし上手な博多藤四郎がメイン。「刃」山姥切国広、南泉一文字がメイン。初対面であんまりお互いに知らない2振りがちょっとだけ知るお話。シリアスのふりしたコメディ。「厚樫山危機一髪」遭難する4コマ漫画。「それが黒田節」博多藤四郎、小夜左文字がメイン。厚、日本号、へし切長谷部も出てくる。「亀さん大脱走!」浦島虎徹、秋田藤四郎、五虎退がメイン。浦島虎徹好きなら読んどいて損はないかと。
どのお話も絵柄が綺麗な上に見せ場の描き方が絶妙!刀剣男士同士の連携や関係性、戦闘、性格や逸話を上手く組み込んだストーリーも、起承転結とシリアスとコメディの兼ね合いが良いです。短いお話なのによくこんな上手にまとめるなって感心します。全体的に高水準なので刀剣乱舞が好きなら買って損はないです。
個人的には「花は散れども」「千年の絆、せつなの宴」が好きです。