【感想・ネタバレ】終電の神様 始発のアフターファイブのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

読書記録です。まだの人は読まないでね。


ちょこっと登場したこの人のこと?と連作的な楽しみを見つけられる楽しみがあります。
「始発のアフターファイブ」商社で海外勤務でバリバリ働いていた人間が、馴染みがなかった夜中の(ホテルの清掃)仕事をすることに。馬車馬のように私生活を犠牲にして会社のために働いてきたのに、行き着く先は…なのに妙に達観している主人公。人が良すぎやしませんか…私が代わりに怒ってしまうぐらいに。「スタンド・バイ・ミー」トイレ脇で弱い者にしか強く出ることしかできない学生から暴力を受けていた元ミュージシャン。ギターを担いでひとり歌うために上京した女の子。これも良い人×良い人の小さな成功物語。うまくいきすぎだよな~と思いつつ、こういうことがあるかもしれないと思いたい。「初心者歓迎、経験一切不問」女装を仕事で選んだ男たちの話。震災で辛いことが重なる故郷から逃げてきても、同郷の友人と出逢えば積もる話がある。始発までワイン1杯100円のイタリアンで乾杯。「終電の女王」終電で寝過ごしたモトカノを迎えにいくモトカレ。4年たってもお互いの行動様式がそのままだったからバッテリー切れでも出会えた二人。「夜の家族」授業料のためにデリヘルをする女子大生。どこかで聞いた話だよね。公然の秘密を口に出しちゃって叩かれてしまった元アローン会会員には少し同情する。一番悪いのは、授業料を払うどころか借金残してばっくれた(この話では父)親でしょうに。ホテルの一室で客とデリヘルとして出会う父娘。自分のせいでこの仕事をしている女の子が他人の空似であることを確かめるためだったと思いたいけど。

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2020年11月03日

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