あらすじ
中国料理と中華料理の違いとは?
文化/テクノロジー/ビジネスの視点から、
中国人料理研究家が分析!
中国から伝来し、愛され、独自の進化を遂げて日本に定着した中華料理。
そのプロセスを分析し、4000年の歴史の最先端にある日本の中華料理を描き出す。
中華料理に宿るチャレンジ精神とアレンジ力、発明力から、日本が持っていた底力が見えてくる。
日本在住20年の中国人料理研究家が贈る、かつてない味わいの食文化論。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
考えてみると、ただ「中華料理」と言っても高級な
本格中華料理店もあれば、いわゆる町中華もあって、
ほとんど日本食のような扱いを受けているものも
あり千差万別です。
後者は日本人がアレンジした間違いなく日本食です
が、この本ではそんな日本のアレンジ力を、「もの
つくり」国としての復活のヒントがある、と主張
しています。
「0(ゼロ)」から「1」を作ることは得意では
ない日本人ですが、「1」から「100」を生み出す
能力は世界一である、と。
日本で食す中華料理がその典型であると言います。
そこには当然ラーメンも含まれる訳ですね。
今後も日本的中華料理は進化を続けていくだろう
という予言も含めて、日本が元気になる道筋も
示されているビジネス本としても読める一冊です。
Posted by ブクログ
中華・中国料理と日本料理の融合や発展の歴史のみならず、料理文化それ自体の発展の仕方にまで踏み込んで解説している。特に興味深かったのは、「なぜこの料理が日本で受け入れられたのか?」を中国の料理文化視点から論考したところ。日本料理と異なる視点は新鮮だが納得感のあるもので、中華・中国料理への理解度が深まった気がする。
Posted by ブクログ
いわゆる本場の中国料理から見た日本の中華料理はどのように位置付けされるのか。日本在住の中国人が書く比較文化論とも言える、「食」のお話し。
日本の中華料理は中国の中国料理が進んだ進化のひとつだと捉える。なるほど、と思った。日本では何かと「本場の」という語り口に権威を持たせるところがあるが、本書はそうではないのだと、中華料理はこれがひとつの形なのだと。
その代表が焼き餃子であり、その美味しさは中国人をも魅了するという。
北京、上海、廣東など各地の中国料理を愛するひとりとして、日本の焼き餃子の美味しさをあらためてかみしめ、これからも中国料理を人生の愉しみにしていきたい。
Posted by ブクログ
中国料理と中華料理は違う。
日本をはじめいろんな国で発展変化して、それが逆輸入されたり変わっていく。
別にその通りだと思うし、まさにラーメンだったり焼き餃子だったり麻婆豆腐だったりするが、いつの間にか、本場の中国料理の味が分からないという主張が入ったり、中華料理はC国の物だみたいになったり、日本の発展が滞ってるのはまあそうなんだろうが、C国の発展が、普段の努力の結果みたいに言ってるけども、持ってないものは騙してでも奪ってでも脅してでも手に入れてきた結果だよね。
なんだかんだあっさりした日本料理に対して、中国料理は味が複雑で何だかんだって、いろんなもんが透けててげっそりするところはあって、やだ。