【感想・ネタバレ】殺人鬼にまつわる備忘録のレビュー

あらすじ

見覚えのない部屋で目覚めた田村二吉。目の前に置かれたノートには、「記憶が数十分しかもたない」「今、自分は殺人鬼と戦っている」と記されていた。近所の老人や元恋人を名乗る女性が現れるも、信じられるのはノートだけ。過去の自分からの助言を手掛かりに、記憶がもたない男は殺人鬼を捕まえられるのか。衝撃のラストに二度騙されるミステリー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

そうか。俺は話し方教室に通っているのか。

目を覚ました田村二吉は目の前に置かれたノートに「記憶が数十分しかもたない」「今、自分は殺人鬼と戦っている」と記されているのを見る。記憶がもたないから信じられるのはノートだけ。そんな主人公は、人の記憶を自由に改ざんできる能力を持つ殺人鬼に勝つことが出来るのか


主人公の記憶は不確かかつ、記憶改竄ができる能力者が登場するからには、記憶より記録の方が正しいだろう。…と思って読んでいたのに、記録の方も改竄されているなら何を拠り所にすれば?
北川先生と結ばれたと思ったら夏生?徳さんはいい人かと思ったけど、やってることはキラと同じ?もう何も信じられない…!

関連他作品を読みたいと思います。

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2024年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【設定の勝利】
どうも!ぶろろぐです。
18冊目読破になります。

表紙のインパクトが凄すぎて書店で手に取り、数ページ読んで買うことを決意しました。(文庫本の黄色文字でかでかと書いてあるVer)
ゲス殺人鬼超能力者を記憶障害の一般人が追い詰めていくお話です。
続きが気になりページをめくる手が止まりませんでした。不可能と思われる難題をどうクリアしていくのか、主人公の思考を追っていくのが楽しかった作品です。
二度騙されるのはどういう意味だろう。考察見てみます。
主人公刺されてもだいぶ意識あるなあとは思いました。

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2023年07月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

記憶が数十分しかもたない男が殺人鬼に挑むミステリー。
記憶がリセットされてしまうため何度も繰り返す主人公の思考を読むにつれ、読み手には不安や混乱が蓄積されていく。不確かな記憶に頼りきっている自分に気づきゾッとした。
登場人物はごく少ないのに、先が気になる緊張感で一気読みだった。
そしてラストの不穏さ。主人公が不憫になる。

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2021年04月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

殺人鬼が犯罪を犯すシーンは見ていてとても胸糞悪かった。サイコパスってこういうことなんだなぁと思った。
物語のテンポが良く、200ページくらいを一気に読みました。最後が情報量が多く、私の読解力が至らないせいだと思いますがよく分からなかったです。
何となくこうかなーという解釈は自分なりにしましたが、他の人の感想も読んでみました。
そうすると自分でもわかってなかった疑問点が出てきてしまってより混乱してしまいました

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2021年03月07日

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ネタバレ

全体的にテンポが良く、ページをめくる手が止まらなかった。主人公の対応力と冷静な判断に感心し続けていた。「新しい記憶を失う」という主人公の特性上、出来事の時系列の整理が難しかった。ラストの女性は、最初にピンポン連打した人だとは思うが、あの警戒心が強い主人公が部屋に招き入れた理由が全くわからない(徳さんが関係してるのか)ので、他の読者の方の考察を拝見したいと思います。後書きに作者様の他作品にこの本の登場人物が現れるようなので、そちらも拝読したいです。

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2020年12月01日

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ネタバレ

好きな作者の方のミステリーで今回もハラハラしながら一気みできた。
途中の古田さんが出てきたあたりからの殺人鬼との攻防や、ノートだけでうまく生活していく様子なんかも楽しく読めた。
ただラストはよくわからなかった。この作者さんの小説でしょっちゅうラストで??ってなるからそういう人だと割り切るべき??私の技能不足で読み取れてないだけかもだけど読み終わって疑問に思ったところをメモしておくので読み解けた方がいたら教えてくれると嬉しい。

北川先生はどうなったの?
キラは??
徳さんは何者だったの??
「夏生」は誰なの?
最後の女は夏生なの??
なんで二吉の部屋にいたの?

徳さんと夏生と最後の女についてはほんと謎。
似た設定?続編?があるようなのでそっちも読んでみようと思う。それで上の疑問が分かるといいな。
ノートにあえて書かないでメディアを隠すところなんかはすっきりするトリックだったけどいまいち時系列とかがわかりづらかったかもしれない。
あと電車でキラが痴漢をでっち上げた時、喫茶店でのことをキラは「昨日」、二吉は「数週間前」って表記してたのはただのミスなのか二吉の記憶障害を利用したトリックなのか私はわからなかったのでこっちも誰か一緒に考察してもらえたら嬉しいです。

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2020年09月26日

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ネタバレ

普通は大人になる前に怒りの感情を抑えないと自分が損することを学習して覚えるが
稀に学習できない人間がいて、そのような人物は社会不適合者とされる
この文章にとても感銘をうけた。

ラストは気味悪く、他の作品を読んでいないのでちんぷんかんぷんだったが、序盤からずっと面白く
ページを捲る手が止まらなかった
記憶を書き換えられるのはとても怖い
されていないと断言できないのも怖い

最終的に北川先生はどうなったんだろう…

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2020年06月08日

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ネタバレ

殺人鬼「雲英(きら)」の下衆さが際立っているけど、設定が斬新すぎて、下衆さが霞む(笑)
後天性の健忘症が原因で数時間ないし数分の記憶を無くす二吉が事件に巻き込まれていく様が不憫。
でもその二吉のために度々繰りかえされる説明にはちょっと飽きてくる。

近所の暇人徳さんの正体がわからないままなのが、不気味でもある。
ラスト、その黄色い歯の女は誰だ、怖いよぉ。

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2025年05月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『 警告!
自分の記憶は数十分しかもたない。 思い出せるのは事故があった時より以前の事だけ。 』

どうやら私は新しい記憶を留めていくことが出来ないらしい。 手元にあるこのノートだけが私の過去を知れる記憶媒体のようだ。
『今、自分は殺人鬼と戦っている。』


 自身の記憶が数十分しかもたない主人公と他人の記憶を意のままに改竄できる超能力者、2人の記憶破断者の対決を描くストーリー。
主人公側が絶対的に不利なのだが改竄できる記憶を持ち合わせてないという唯一の武器を手に立ち向かう。 この主人公かなりの切れ者でリセットされる記憶に対しての適応能力が半端ない。 殺人鬼側も傲慢な利己的な部分が表立つが能力を使用した狡猾な策略は抜け目が無い。
特殊設定を用いた知略サスペンスから小林泰三らしいブラックなオチは鮮やか。

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2023年01月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

正直途中はグロくて読むのやめようかと思った。けど、先を読み進めたくなる文章だから最後まで割とすんなり。

人間の記憶というのは頼りないもの、そう痛感させられる。あと、普通人間は怒りという感情を〜のとこらがものすごく響いた。

最後の終わり方は謎が多すぎてもう少し解説が欲しいかなとも。

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2021年03月19日

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ネタバレ

怖くて、グロくて、進めたくないのに…気になって進めてしまう。
何より、予兆なく現れる感に、毎回ハラハラドキドキ。やっぱり会っちゃってるよ…
私なら…外に出られないな…

しかしみなさんもおっしゃってるように、最後が…すっきりしない…。歯が黄色いって…うーん…。
抱きしめてきたり、ベタベタ感も気になるけど。
それにね、徳さんだって突然出てきた感。

…もうちょっとヒントくれてもいいんじゃない?!

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2021年01月16日

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