【感想・ネタバレ】その悲しみに寄り添えたならのレビュー

あらすじ

「死」や「喪失」は避けられない。それでも「人」は生きていく──。

医療・福祉などの公共空間で、宗教の枠を超え心のケアを担う専門職。
「臨床宗教師」になるまでの軌跡

住職の妻として日々奮闘していた著者だったが、
ある日息子が突然の病にかかる。
その渦中の孤独と苦しみから、
「臨床宗教師」の研修を受けることを決意する。
──でも、人の悲嘆に向き合うことは、想像以上に難しく、
自分自身の弱さや問題にも向き合うことになり……。

目の前の誰かの「大切な思い」に
全力で寄り添える存在でありたい。
スピリチュアルケアの現場を描くコミックエッセイ。

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Posted by ブクログ

教誨師は知っていたものの、臨床宗教師はこの本で初めて知りました。
研修の話等に関心があって読み始めましたが、作者さんが自身を過去から見つめて向き合い、折り合いをつける過程も描かれていて、そちらの話も興味深かったです。

スーパーバイザーの森田先生の
「『何かをせねばならない』という観念がいかに自分を苦しめているか」
という言葉は何者でもない自分にも刺さったし、終盤の天野さんの

宗教者だから誰かを救えるわけじゃない
でも目の前の誰かの「大切な思い」に全力で寄り添える存在であるために
私は居たいんだ

という言葉には気づきと意志をもった覚悟が感じられて、とても心に残りました。

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2024年01月05日

Posted by ブクログ

臨床宗教師という存在を初めて知った。両親は病院の冷たい対応に会い、切なく亡くなっていった。こういう存在の方々がいたら、もっと尊厳のある死を迎えられたのではないかと思う。私自身が宗教家であったならぜひ学んでみたいとも思った。両親のような思いをされる方を無くしていきたい。

0
2019年04月03日

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