あらすじ
時代を超えて絶大な支持を集めるリーダーシップ論の金字塔が、新訳で再登場!
※本書は2007年に刊行された『最前線のリーダーシップ』(ファーストプレス刊)の原書に新序文が加えられた「Leadershp on the Line with New Preface」の全訳になります。
人々に変化を求めるとき、
「失うことへの恐れ」を理解せよ。
●抵抗、妨害、中傷、矮小化……誰かが変革を起こそうとするとき、人々は大切なものを失うことを恐れ、あらゆる手を用いてリーダーを失敗に追い込もうとする。
●国家を率いる政治家、多国籍企業の組織改革、地域コミュニティの啓発活動など、世界各地の豊富なケーススタディを収録。
●リーダーがさまざまな危機を乗り越える手法に加えて、〈権威におぼれない〉、〈自分らしさを取りもどす時間を持つ〉など、「リーダーとしてのあり方」も解説。数あるビジネス書とは一線を画す、骨太のリーダーシップ論。
「勇気づけられる」「何度も読み返す座右の書」など共感の声多数!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この本はリーダーシップに関する実践的な組織論が詰まった一冊で、特に「変革」を進めるリーダーが直面する困難に焦点を当てています。
組織論の観点から、リーダーがメンバーの信頼を得つつ、抵抗やプレッシャーにどう対応するかが具体的に描かれています。
変革がもたらす痛みや課題を乗り越えながら、リーダーシップを発揮するためのヒントが満載で、特に組織変革のリーダーを目指す方には必見の内容です。
Posted by ブクログ
とても良い本だった。
チェンジマネジメントの方法論の本としても有用だと思う。
問題とは技術的問題と適応問題に分けられるという。
技術的問題とは専門知識などを活用することで解ける問題で、解き方がわかる問題のこと。
適応問題とは解き方がわからない問題で、状況や環境に合わせて考え方や進め方を柔軟に適応させないと解けない問題のこと。
読んでいて思ったのは、世の中には
「解ける問題」と「解けない問題」に分けることが出来る。
解ける問題は
L 「技術的問題」に分類でき、
解けない問題は
L「適応問題」
L「スキル•ケイパビリティ不足」
L「そもそも解なし問題」に分類することが出来る。
技術的問題には引力が存在する。適応問題を技術的問題として捉えようとしがちなのは注意すべき。
また上の人間は、答えや解き方を知っているべきだ、と言う幻想を捨てないといけない。
「適応課題に対する答えを、人々が手っ取り早く上の立場の人から得ようとすると、機能不全が起こる。責任ある立場の人は、どうすればいいかわかっているはずだとあてにされる。その重圧で知らないのに知ってるふりをしたり、期待はずれの対応したりする。」p48
なので、重要なのは「上との期待値コントロール」と「リスクと不確実性を正しく理解してもらう動き」。
p177あたりからの組織の温度についての考察も凄まじかった。