感情タグBEST3
Posted by ブクログ
一般的に50歳を迎えると、男性は会社の中でも
家庭においても「孤独」を感じることがあると
言います。
しかしそれは考え方次第であり、簡単に切り抜
けることができるのも事実です。
50歳という人生の節目を迎えて、現代の人生
100年時代をどう生きるか。
まだまだこれから楽しいことがあると思えば
「まだ50歳」。逆に「もう楽しいことはない
かも」と思えば残りはわずかです。
前者の考えをポジティブに捉える指南書です。
Posted by ブクログ
私は今年の7月に50歳になる。
「五十にして天命を知る」と孔子は語った。
そんなに立派になれるわけもない。
むしろ「先が見えてしまっている」のだ。
同窓会に行けば、出世や恋愛ではなく、体調や介護の話ばかりになる。
定年までの時間が現実的になる。給与が減ったり、後輩が上司になったり。
そこでいちいちイラついたり、自分を責めたり、落ち込んでも仕方がない。
逆に言えば、世の中の仕組みみたいなものが分かってくるのがこの世代なのだ。
現実を受け入れて、力を抜いて、上質な「孤独」を大切にしていく。
ミケランジェロとて、本当にやりたいのは彫刻で、渋々他の仕事を行っていた。
荘厳な「システィーナ礼拝堂の天井画」はそうして完成された。
天才が、自分の本文でない仕事を請け負ってやっていた。ただの会社員の自分が少し得意でないことを命じられてもちっぽけなことではないか。
ゴッホなど、生きてる間はまったく評価されていなかったのだ。
マイナスの感情に折り合いをつける。
つまらぬジェラシーにとらわれない。
いまさら「刺激」を求めない。
「退屈」を大事にしていく。
美術に触れる。
哲学を学ぶ。
読書にいそしむ。
趣味に没頭する。
すべて「孤独」に行う作業だ。
人生100年の時代。
まだまだ折り返しだ。
ため息をつきながら生きていくのか。
残されたエネルギーをいかに使っていくのか。
心のあり方一つだ。
Posted by ブクログ
52歳の時に手に取り読んだ。
この年齢になって、人からの『いいね』はいらない。
このフレーズが残った。
承認欲求は自分で満たそう。
『退屈』のキーワードが出てきた。
何かで埋めようとするのではなく、すでに今あるもので満たされていることに目を向けてゆくのが今後の生き方のような気がする。
簡単な文章ですらすら読める。
50代になってから感じ始める孤独の受け入れ方について、実は大切なことが書いてある。
Posted by ブクログ
著書も多く、テレビなどでもよくお見かけする斉藤孝さんの著書。数冊買い求めた同じような50歳周辺にまつわる本の中の一冊。
ご自身の実体験および数々の文献や名言に基づき、この年代の望ましい過ごし方が綴られているように感じました。
「50歳になったときの預金通帳が、あなたのこれまでの人生の通知表です。」(p.63)の記述が沁みました。
そして、やはり「脱力」(p.181)ですね。
付箋は10枚付きました。
Posted by ブクログ
50歳本の中でも、仕事よりも人生そのものに焦点を当てた人生論。50歳になってからの衰え、人間関係の変化などを受け入れ、孤独を恐れず生きていくこと。そしてこれまでよりもより現実的なものとして死について考えることを説く。
50歳以降の人生への具体的なアドバイスとして、古今東西の名著を読み、友とすることなど、具体的なアドバイスにも頷けるものが多い。
肩の力を抜いて、マイペースでこれからの人生を味わいたいと思わされました。
Posted by ブクログ
共感できるところもあれば、うーんと思ってしまうところも。
モテないはわかるし、孤独を楽しむこともいい。
でも、共感してくれる人がいると、なあいいなあ、と思う。
Posted by ブクログ
あっという間に読んでしまった。
印象に残った残ったのは二つ、嫉妬はするなということと、(どうせ孤独なら)読書が最適だということなのかな。
手に取った時に期待していた、今の自分の置かれた境遇に対しての答えが何かしら書いてあるかと期待していたが、そういう意味ではまずまずだったかな。
この本にあるように、いわゆる「競争」からは降りているように思うのだけれど、「承認はもう求めなくて良い」という考えにはなかなか至っていないな…SNSはそもそもやらないからそこで「いいね」は求めてないけれど、日々、一喜一憂してしまってるもんな。
本音は、組織の中にいて孤独を感じ、それに慣れるのではなく、組織を出たいんだよな。その上での孤独なら、なんとか処していけるように思うんだけどな。
Posted by ブクログ
50歳を迎えるにあたり、読んでみた。
全体的には気負わずに生きていこうという趣旨が感じ取れたが、孤独に対する処方箋としては読書がよいとのことである。承認欲求にとらわれることなく、また深く思いつめることもなく生きていくのがいいということだろうか。
Posted by ブクログ
人生100年時代と言われますが、孤独に対する個々の心の持ちようが大事です。
本文にもあるように、自己評価と他者評価とのギャップを認識し、どう自分が振る舞えるかが求められます。
年をとるとともに、性格なども変化すると指摘しており、その変化を先取りしつつ、読書や美術などへ興味を広げるなどし、楽しんでいくことを勧めています。
▼50歳を過ぎて訪れる、主に仕事上の「アイデンティティの危機」といかに折り合いをつければよいか
「アイデンティティの危機」:「自分らしさって何だろう」「自分は何が存在証明なんだろう」と悩むこと
50歳になったときこそ、「自分のアイデンティティ(存在証明)とは何か?」という問いに、しっかり向き合うことが大事
アイデンティティを失うことなく、プライドと折り合いをつけて生きることが、何よりも重要
▼「歴史とは歴史家と事実との間の相互作用の不断の過程であり、現在と過去との間の尽きることを知らぬ対話なのであります」(E・H・カー『歴史とは何か』(岩波新書))
▼嫉妬心は、日本社会をダメにしている要因の1つ
▼年をとるにつれて、年々ひがみっぽくなり、どんどん人を褒めることができなくなる
▼50歳以降の生活のテーマの1つが「退屈との付き合い方」
これは、退屈を我慢する、あるいは退屈しないように刺激を求めるというのではなく、退屈と仲良くするということ
▼これからの日本は成熟社会。美というものに予算をかけて、どんどん投資していなかければならない
▼哲学の学び直しがおすすめ
▼他者評価の変化に自己評価を適応させる能力、「折り合い力」が大事になってくる
▼誰もが年とともに怒りっぽくなることを自覚し、何が起こっても「これは自分の問題ではない」とつぶやきながら力を抜くのがよい
▼孤独への特効薬は読書。読書は1人でやるので、1人の時間が多いほどありがたい。自分のタイプに合う人生のモデルを見つけることがおすすめ
<目次>
はじめに やがてくる孤独に備えるために
第1章 50歳クライシス
第2章 後悔・自責・嫉妬―マイナスの感情と折り合いをつける
第3章 人間ぎらいという成熟
第4章 孤独の時代を越えて
第5章 最後の恋を夢見ない
第6章 喪失の悲しみ、そして自らの死への覚悟
本書で取り上げた作品