あらすじ
今日、自分は死ぬかもしれない――。内戦の続くコートジボワールで著者は死を覚悟したという。その名の通り、外国籍の兵士で構成されるフランス外人部隊。6年半、在籍した日本人がその経験を余すところなく書く。
<目次>
はじめに
第1章 「戦場」を経験するということ
「外人部隊」とは何か?/バグラム基地兵舎での感動!/FOBとCOP/銃撃戦とコーヒー/戦場で「トイレ(大)」をするということ/「顔」を失った兵士/「日常」への帰還の難しさ 他
第2章 外人部隊兵というお仕事――志願からの五か月
第一歩としての「志願」/自衛隊に入隊したかった!/志願前の情報収集と心得/剥奪される「本名」/外人部隊入隊の競争率/オバーニュの選抜試験 他
第3章 パラシュート部隊の"アルカトラズ"な日々
それぞれの性格をもつ「連隊」/外人部隊兵の給料と手当/軍の階級と隊の構成/パラシュート降下の基礎練習/歩兵訓練とミニミ軽機関銃/「戦場救急」の心構え、「SAFE」と「MARCHE」 他
第4章 自分は人を殺せるか
初めての海外派遣、コートジボワール/自分が殺される可能性/とにかく暑かったジブチ/脱走と覚悟/ガボンとシャンゼリゼ通り/アフガニスタンへ行くことを選んだ理由 他
第5章 除隊後の人生
テロリストと戦うということ/恩給、生命保険、傷痍軍人手当/看護師になるという決意/「帰れる場所」としての外人部隊 他
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
著者自身の6年余りに及ぶフランス外人部隊での体験記.一番印象に残るのは,軍隊に所属することが本人と軍隊の「契約」によるものであり,ひとつひとつのことが原則として契約に則って行われるということだ.旧日本軍の蛮行を知る者としては,変な精神主義によらず,こうした形で従軍できるということが,フランスらしく,またヨーロッパらしいと思った.
もっとも,「フランス外人部隊」というものがどういうものかを知りたかったということもあるが,その全体像はこの著作からはわからない.別の書を探そう.
Posted by ブクログ
外人部隊に所属した人の体験談は幾つか読んだことがあるが、本書からは、比較的最近の事情や衛生兵の仕事などが分かる。訓練や掃除などの雑用に明け暮れる日常と、紛争地への派遣と仲間の死など戦争・戦闘を意識させる体験が織り交ぜられており、中々読み応えがある。現代の日本人で戦闘を経験した人は少なく、その意味でも貴重な経験で、色々と考えさせられる。
Posted by ブクログ
”外人部隊”・”フランス”と言うと即「エリア88」を
連想できるオッサンですw
淡々とした描写、マニアではない自分にもしっかりと読めました。
あ、今更関係ないけど柘植久○氏のグリーン・ベレーは
やっぱりウソだったか~・・・w
外人部隊と言うことでちょいと気になって
今更ネット世界漁ってみましたが、
今はもう元グリーン・ベレーの肩書きは使ってないのか、そりゃそうだ。
Posted by ブクログ
興味見たさに読みました。
人それぞれです。私は、スタジエールとして1995年から1年半、パリにある日本某百貨店に勤務していました。あれから、半世紀が過ぎています。
Posted by ブクログ
著者が体験したことが具体的に書いてあり面白い。屈強なフランス外人部隊を想像していたが、著者は主な仕事は…と言い切る。
フランス外人部隊に入る人へのアドバイスもあり、本人もそんな外人部隊が好きだから、と伺える。