あらすじ
「漣さんは〈役者〉として輝いたまま旅立った。俺がこうありたいと思う生き方がここにある」――ビートたけし
若き日に全てをかけた劇団・転形劇場の解散から、ピンク映画で初めて知った映像の世界、北野武監督との出会い、名監督たちと独自の世界を作り上げていった過程まで――。24時間営業俳優が語る俳優観と撮影秘話は深い余韻を残す。
大杉漣が残した未発表ノートをもとに、もう一つの顔を浮き彫りにする大杉弘美氏の特別寄稿付き。
現場で生ききった唯一無二の俳優の軌跡がここに。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
大杉さんのエッセイがあったとは!全ての現場を大切にし、高校生が撮る作品にも出演したとのエピソードは胸を打たれた。早すぎる死で残念だが、現場で亡くなったのは役者さんにとって本望なのかなとも思った。
Posted by ブクログ
2018年2月に急逝された大杉漣さんの手記。
大杉さんがどのように考え、生き、
お芝居に向き合ってこられたかが、
静かな語り口の中にも熱さを携えて綴られています。
また興味深いのは、奥さまによる追記のページ。
表には出ていない大杉さんの文章・文体から、
いろんな想いを抱えてやってこられたのだなぁと
いうことがうかがえます。
よりがんばろうという気持ちと、
50はまだまだ挑戦し続けられるという勇気を
いただけた一冊でした。
Posted by ブクログ
大杉蓮さんの最後の出演映画となってしまった教誨師、有楽町の映画館で観るきっかけとなったのがこの本。人間臭くて誰よりも優しい唯一無二の男の物語がここにある。