【感想・ネタバレ】8LDK―屍者ノ王― 1のレビュー

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Posted by ブクログ 2018年12月09日

化けたなぁ、見事に、ぱげらった先生
前作の『貧乏超人カネナシくん』も、十分に面白く、私の好みにドンピシャだったが、この『8LDK‐屍者ノ王―』は更に、私の好みに近づいてくれた
開花する事は期待していたが、ここまで、とんでもない花が咲くとは思ってもいなかった
私の読みもまだまだだって事もあるにしろ、一...続きを読む体、ぱげらった先生に何があったんだろうか
これまでの作品とは、真逆の内容なので、ぱげらった先生の笑いのセンスが好きな人ほど戸惑うかも知れない
ただ読むと、ハマってしまうのは間違いない。この『8LDK‐屍者ノ王‐』に合わせた表現をするなら、感染してしまうだろう
ゾンビものらしく、テーマは「正義」であるようだ
荒廃した社会で、人は、どこまで、自分の中にある「正義」を保ち、貫き、捨てずにいられるか、そんな重いものに挑むぱげらった先生の勇敢さに、敬意を表そう
ただ、家族と平和に暮らしたい、そんな甘い願いを持っていた、気弱で貧弱な青年を次から次へと襲う絶望
そんな青年が、“化物”だらけの世界に終止符を打てる可能性を持たされた
力に善悪はなく、持った者、使う者で、如何様にもなる
ボールペンは字を書く道具ではあるが、同時に、人の眼球や耳の穴へ突き刺す事だって出来る
電話も、遠くにいる大切な人に自分の想いを伝えられる道具である一方で、赤の他人から大金を奪う事にも使われてしまう
ゾンビを操る能力、つまり、屍者の王となった青年は、正しい事にだけ使う、その信念を最後まで守れるのか、自らすら滅ぼす力に溺れ、自滅してしまうのか
この(1)の時点で、多くの謎が浮かび上がっているので、今後、どのような展開になるのか、悪人が登場するのか、否応なしに期待が膨らむ
悪を断つのは、果たして、善か、それとも、邪悪か
まぁ、結局のところ、力を持ち、一線を越える覚悟がある者だけが生き残れるんだろう
弱肉強食ってのは、正しいんだよなぁ、何だかんだで
だからこそ、信じたいよな、強さを持って生まれた人間が、弱い人を守るために戦える世界になってくれる事を
血生臭い緊迫感で満ちる本編の面白さは、間違いなく、話間の四コマ漫画に酔って引き出されている
この台詞を引用に選んだのは、先にも書いたように、現実になって欲しい綺麗事だな、と感じたので
人の本質とは、とことんまで追い詰められた時に出る
自分が助かるために、他人を蹴落としてしまう人を弱い、とは思わない
ただ、やっぱり、自分の痛みよりも他人の痛みを気にして、泥を被れる人間になりたい、と思う

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