あらすじ
アマゾン、いきなり!ステーキ、任天堂など、一流企業はなぜ権利にこだわるのか。ひこにゃん騒動から漫画村まで、何が問題でどう対処すればよかったか。知財啓発の第一人者が、身近な最新事例をもとに、セーフとアウトの線引きと、複雑化する知的財産権の現状をわかりやすく解説。楽しみながら「トラブルの防ぎ方」が学べる実践的入門書!
◆本書で取り上げる事例
五輪/ナイキ/JASRAC/アマゾン/IoT・ビッグデータ・AI/QRコード/東京ばな奈/東池袋大勝軒/きのこの山/「そだねー」/「STAP細胞はあります」/コメダ珈琲店/いきなり!ステーキ/中国パクリ製品/佐村河内事件/ひこにゃん/宇宙戦艦ヤマト/八丁味噌/知財もどき/北朝鮮/漫画村/棋譜の権利/高島屋など
◆目次
第1章 こうして知財は炎上する
第2章 模倣・流用をめぐる仁義なき戦い
第3章 それでも知財で揉める理由
第4章 知的財産制度の「抜け道」を考える
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Posted by ブクログ
知的財産について実際の世の中の事例を交えて記載されており、とても親近感が湧きながら読んでいました。
一部難しい言葉や話のつながりはありますが、その辺は飛ばして読んでも良いと思います。
Posted by ブクログ
実際にあった事例をベースに説明されていたので、知財の読み物としては面白かったです。
ただ、知財に携わる者としては当然知っている内容もあり、今となっては、そういえばこんな事件もあったなと、いい意味で懐かしさを感じました。
Posted by ブクログ
知的財産というとほうりつでガチガチに守られていて、それに反していないかを丹念に読み解くもの、というイメージがあった。
しかし、本書を読み考えが変わった。
知財とは、イメージであり、他社が「けしからん」と思わないラインをさぐるものでしかないという考えに。
たしかに「広く知られている」というのはかなり感覚の問題だ。
知財については、結局裁判をしないと白黒つかないし、裁判官によっても判断が変わったりする。
そして、商標権について、自分のものではなくても、お金を振り込まなくても、とりあず申請したもの勝ちという抜け道から、商標権の申請の10%がたったひとりの人間(1社)が申請しているというのもまた面白い。そして、その対策を立てて注意喚起しているというのもまた面白い。