あらすじ
人の死を見るツアーに参加したジャーナリストが目にした異様な光景(「原罪 SHOW」)、マンションの天井裏に潜む歪んだ愛(「マンションサイコ」)。恋愛していたら決して読んではいけない戦慄作「斯くして、完全犯罪は遂行された」の他、不気味な読み味の「杜の囚人」と、どんでん返しに言葉を失う表題作「掲載禁止」。繰り出される謎と仕掛けに、一行たりとも目を離せない衝撃の作品集!
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Posted by ブクログ
怖いものを読みたくて手に取った一冊。
どれも後味が悪くてよかったです。
どんでん返し後に、真のどんでん返しがある流れが好きです。
「原罪show」はどうしてそうなったのかが分からなくて読み返して分かりました。
分からなかった方のためにネタバレです↓
Ki ネタを発見し、K女史に相談
Ten ツアーに参加する様子
K2 今朝早くに男性の焼死体が発見されたやはり私が見たのは紛れもなく殺人だった。上司のIに相談。犯人の部屋に行ってみる。フリー雀荘にも。
show ツアーから1ヶ月経過。ツアー主催者への取材→捕まり、燃やされてバスの中にいる有明の女性ディレクターと目が合う僕…
起承転結 という順番になっているんですね。
Posted by ブクログ
個人的には『原罪SHOW』と『掲載禁止』が好き。原罪SHOWは記号から考察していくと、途中で主人公が変わることに気づいた。掲載禁止は彼女や2人の後をなど、ところどころにヒントを隠してあり、作者が読者を試しているかのように感じ、楽しめた。それでも、予想を上回る結末。他の3つもおもしろいが、総合的に⭐️4
Posted by ブクログ
5作品からなる短編集。
どの話もどんでん返しが盛り込まれており楽しんで読めた。
いちばん好きだったのはマンションサイコ。
ただ短い話の中にどんでん返しを盛り込もうとして無理な急カーブのような展開になる話もあった。笑
Posted by ブクログ
一つ一つの短編は面白いのだが、全て叙述トリックものであり、"時系列ズラし"、"首謀者は誰か"といったネタに限っては、どちらも2回ずつ使われている。
全体としては少し単調になってしまっており、少しもったいない印象。
個人的ベストは『原罪SHOW』。
時系列ズラしとあまり変わらないが、KI SHOW TEN KETSUをズラすという発想は面白く、正しい順番に気づいたときの驚き、ホラーのような絶妙な怖さも良かった。
収録順が最初だったから、というのもあるかもしれない。
『掲載禁止』は二度目に読むと、何で気づかなかったんだろう!と思わされる巧い描写が多数あった。