【感想・ネタバレ】心震わす将棋の名対局のレビュー

あらすじ

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プロ棋士の心理や、指し手の持つ意味、勝負の機微――。
将棋の魅力を余すことなく伝える文章、それが「観戦記」。
著者がその目で見、綴ってきた観戦記の中から選りすぐりの傑作を収録。
初心者から玄人まで楽しめる、勝負師たちの戦いの記録。

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Posted by ブクログ

将棋のタイトル戦は8つあり、そのうちの多くは新聞社が将棋連盟と共に主催者になっている。それぞれの新聞社は、主催するタイトル戦の観戦記を新聞に掲載することにより、将棋ファンの読者に毎朝のちょっとした楽しみを提供してきた。
私は日本経済新聞を購読している。日経新聞は、タイトル戦のうち、王座戦を主催している。毎日、朝刊のテレビ欄の最下段に掲載される観戦記を、ほぼ欠かさず読んでいる。
観戦記を書くのは難しいだろうと思う。
棋譜、すなわち、プロ棋士の一手一手を解説する手もあると思う。将棋の専門誌で、ある程度の上級者向けに書くのであれば、それも成立するだろう。しかし、観戦記を読むのは上級者ばかりではない。私のような、下手の横好きもいる。
私のように、将棋が強いわけではない者は、仮にプロの一手一手を戦略的・戦術的に解説されても、必ずしも理解できる訳ではない。しかし、勝負を離れたネタ、例えば、棋士の服装・食べたもの・手を指している様子・対戦者同士の関係・対局場所の紹介など、だけで構成されている観戦記があったとしても読む気はしない。
そういったネタと、弱い者にも勝負のポイントを分かった気にさせる観戦記が、私にとっての良い観戦記だ。
そういう意味では、本書は、私には良いバランスのものであった。

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2020年10月04日

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