あらすじ
GHQによる「航空禁止令」のもと、占領下の日本では、航空機保有はおろか、教育や研究も禁止されていた。敗戦6年後に誕生した「日本航空」のもと、失われた「空」を取り戻そうとした人々の奮闘を描くノンフィクション。「容姿端麗」が応募資格だった「スチュワーデス一期生」、「臆病者と言われる勇気を持て」の標語で知られる第二代社長松尾静磨、社章「鶴丸」デザイン誕生秘話ほか、当時を知る80歳以上の関係者に聞きとり取材し、資料室に通い詰め、創業期を活写する。自身もJALの客室乗務員として5年間勤務した著者が、安全運行と現場主義の徹底した時代を、今日への警鐘と愛情をこめて描く。
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Posted by ブクログ
日本航空の草創期、占領時代から始まる物語。日本の空を日本人の手に取り戻し、発展させていく物語。
もく星号事故のほか、大きな事故はないが、本書のラスト、日航機のデリー、モスクワの連続墜落事故、半官半民で日航が腐敗する直前までの、オイシイ部分が題材。
日航といえば山崎豊子の「沈まぬ太陽」、同じ企業が舞台でも対照的なのが面白い。