【感想・ネタバレ】共産主義の誤謬 保守政党人からの警鐘のレビュー

あらすじ

日本共産党の問題点、犯罪等を描いたルポはいくつかあるが、本書は思想としての共産主義について検証する。著者は民社党、民主党、自民党を渡り歩いた経験から、日本共産党の歴史や綱領のポイントをわかりやすく解説。また諸外国の社会主義政党、共産主義政党の事例を引いて比較検証する。共産主義批判の論点をコンパクトにまとめた一冊。
ロシア革命から100年経ったいま「共産主義とは何か」を考えることは、社会主義とは何か、保守主義とは何か、二十一世紀の日本の思想体系や政党政治とは何か、についてあらためて考えることでもある。思想に馴染みのない読者でもわかりやすいように、基礎から解き明かした入門決定版。

第一章 保守主義の起源、社会主義の起源
第二章 社会主義、共産主義、国家死滅論とは何か
第三章 史的唯物論の由来と誤り
第四章 日本共産党綱領の歴史的変遷
第五章 共産党は日本国憲法になぜ反対したか
第六章 欧米諸国での共産主義排除の歴史的変遷
日本共産党関係年譜

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Posted by ブクログ

勉強になりました。知れば知るほど気色悪い共産主義。けど知っとかないとソ連や中共のような国になってしまう。オウム真理教は「怖い、気味悪い」と思うのに、その国家版は何とも思わないのは、共産主義、全体主義のことを知らないからだ。

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2019年11月06日

Posted by ブクログ

先進国(韓国を含め)で共産党を法的に警戒せず、むしろ躍進させているのは日本だけであること、日本には共産主義のシンパが意外と多いこと、それはヘーゲルの弁証法の考え方が日本人の嗜好に合っているからと指摘している。たしかに会議では、対立する2つの案をどちらか1つに絞ることは和を乱すので、両者の言い分を含んだ折衷案が好まれる。そのような発想が史的唯物論を支持し、共産主義思想の跳梁跋扈に関係しているとは夢にも思わなかった。

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2019年03月17日

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