【感想・ネタバレ】「玉砕の島」ペリリューから帰還した父のレビュー

あらすじ

“ ペリリューの戦いは私には書けなかった。これは書くべき人が書いた本だ”
ノンフィクション作家・梯久美子氏絶賛!

太平洋戦争の中で日米の精鋭同士が戦い、最悪の死傷率を出したペリリューの戦い。
「玉砕の島」でいったい何が起こったのか――。

15 年にわたる徹底取材から見えてきた真実。
遺族だからこそ成しえた元兵士たちへのインタビュー。
初めて語られる凄惨な歴史。
第5回潮アジア・太平洋ノンフィクション賞受賞作!!

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Posted by ブクログ

恥ずかしながら、本書を読むまでペリリュー島がどこにあるのか、太平洋戦争の戦場であったことをほとんど知らなかった。
本書は日本人でありながら米国に住んでいる筆者の利を活かし、当時、敵同士であった日米両方から取材をし、それぞれの立場で書かれており、また、筆者の父への想いが伝わる素晴らしい作品である。
争を経験した世代はおろか、その子供の世代までもがいなくなろうとしている時代において、この様な本を後世に残すことは大変重要であろうと思う。
本書にも書かれているが、敵同士で殺しあった兵士が、戦後に良い関係を築けるのに、なぜ戦争が起こるのか不思議でならない。
きっと国のリーダーの無能さが戦争を起こすのではないだろうか。
この先、戦争を起こさないためにも是非読んで頂いきたいと思う。

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2018年08月06日

Posted by ブクログ

筆者が仰る様に他の戦争記とは異色な本。
日米両方から見たペリリュー島の戦いについて真摯に調べ上げた歴史的事実と、筆者の娘として父親を一心に慕う心が感じ取れる作品。

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2020年09月01日

Posted by ブクログ

ペリリューで闘った人の身内だからこその、身近な決意に始まり、そこから15年をかけて、日米両国の関係者に会いに行き、話を伺い、現地に共に行き、そこでの様々な経緯、史実、感情がまとめられている。

戦後は互いを尊重している。
そこに至る年月や、そこまでの葛藤を思う。

戦時の最前線を知ることができる。
推測なしの事実を知りたいという欲求に応えてくれる。でも、読んでて、とても苦しい。

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2023年09月11日

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