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“ ペリリューの戦いは私には書けなかった。これは書くべき人が書いた本だ” ノンフィクション作家・梯久美子氏絶賛! 太平洋戦争の中で日米の精鋭同士が戦い、最悪の死傷率を出したペリリューの戦い。 「玉砕の島」でいったい何が起こったのか――。 15 年にわたる徹底取材から見えてきた真実。 遺族だからこそ成しえた元兵士たちへのインタビュー。 初めて語られる凄惨な歴史。 第5回潮アジア・太平洋ノンフィクション賞受賞作!!
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Posted by ブクログ
恥ずかしながら、本書を読むまでペリリュー島がどこにあるのか、太平洋戦争の戦場であったことをほとんど知らなかった。 本書は日本人でありながら米国に住んでいる筆者の利を活かし、当時、敵同士であった日米両方から取材をし、それぞれの立場で書かれており、また、筆者の父への想いが伝わる素晴らしい作品である。 戦...続きを読む争を経験した世代はおろか、その子供の世代までもがいなくなろうとしている時代において、この様な本を後世に残すことは大変重要であろうと思う。 本書にも書かれているが、敵同士で殺しあった兵士が、戦後に良い関係を築けるのに、なぜ戦争が起こるのか不思議でならない。 きっと国のリーダーの無能さが戦争を起こすのではないだろうか。 この先、戦争を起こさないためにも是非読んで頂いきたいと思う。
筆者が仰る様に他の戦争記とは異色な本。 日米両方から見たペリリュー島の戦いについて真摯に調べ上げた歴史的事実と、筆者の娘として父親を一心に慕う心が感じ取れる作品。
ペリリューで闘った人の身内だからこその、身近な決意に始まり、そこから15年をかけて、日米両国の関係者に会いに行き、話を伺い、現地に共に行き、そこでの様々な経緯、史実、感情がまとめられている。 戦後は互いを尊重している。 そこに至る年月や、そこまでの葛藤を思う。 戦時の最前線を知ることができる。 ...続きを読む推測なしの事実を知りたいという欲求に応えてくれる。でも、読んでて、とても苦しい。
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「玉砕の島」ペリリューから帰還した父
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