あらすじ
夢は叶わなくてもいい。人生で、ただ一度若者の季節。「エトランゼ」シリーズの紀伊カンナによる青春群像劇。あなたの心を時にドラムのように打ち叩き、時に柔布で撫でるような、忘れがたき青春群像劇。100回「辞めたい」とぼやくアニメーターの岸(きし)くん、
仕事はクールだけど同棲相手には甘い千代(ちよ)ちゃん、女にモテてかっこいい心優しいバンドマンのたまき、地下アイドルに魅せられた女子高生のキキちゃん…ほか、6人の若者たちはいつか美しい思い出となるやもしれぬ日々を這いつくばりながら駆け抜ける。ポップでありつつもどこか牧歌的な筆致で極上世界を描く、著者初の連作読切りオムニバス。
感情タグBEST3
この世は綺麗なねずみ色
紀伊カンナ先生の絵や漫画は
元々大好きでした
特に温かみのある絵柄が
とても素敵な雰囲気です
今回のお話はとても
生活感があるなぁと思いました
綺麗にしすぎていない設定に
この世は綺麗なねずみ色という
テーマがとても合うお話でした
白か黒じゃない、そうだよなぁ
物事を白と黒に分けて判断したり
考えようとしがちだけれど
綺麗なねずみ色を目指せれば
もっと優しくいられるのかなと
思った作品でした
優しい
紀伊先生の描くキャラの表情の豊かさと細かい背景と可愛いオノマトペがいっぱいで楽しかったです!
個人的に、就活中で働きがいという言葉とか自己分析とかにがんじがらめにされていたのですが、この漫画を読んだら何となくそのがんじがらめを優しく解いてもらったような気分になりました。
言葉や説明で決めつけすぎない結果を求めすぎないやりとりが読んでて心地よかったです。
Posted by ブクログ
えっ1年以上も積んどいたのかこれ…しかも忘れてたわけじゃなくてずっと意識にはあった、それが1年以上もずっとだったのか…
も〜〜〜〜〜なんか泣いちゃった〜〜〜
エトランゼかなんか読んだ時も思った気がするけど、紀伊先生の漫画ってなんでこう、明るくて幸せいっぱいでも泣けてくるんだろう。切ない、ってわけでもなくて、切ないとこももちろんあるんだけど、なんだろうな〜
あとネコがとにかくかわいい。紀伊先生の描くネコ、本当にかわいい。
仕事かあ〜仕事ってなんだろうな〜これ買ってすぐ、1年前とかに読んでたらまた感想がちがったんだろうな〜
元気出したい時に読みたいな。
Posted by ブクログ
優しいBLで大人気の紀伊先生の一般誌コミックス一冊目ですが、一にも二にも最高でした。すべてのキャラクターに物語があって、みんな横を向いたり後ろを向いたり立ち止まったりしてしまうけど、やはり前に向かって歩き出すその眩しすぎない明るさが、まさに紀伊先生の心の温かさだと思いました。北海道と東京、過去と現在という舞台を行き来して、全てがつながるオムニバス形式なのもとても楽しめました。何よりも絵柄が、BLではあまり意識出来なかったのですが、女の子の魅せゴマがかなり素敵でした。千代ちゃんというヒロインがいるのですが、彼女の魅力が何よりこの漫画を一本支える背骨のようになっていて、安定感も抜群でした。もっとたくさん刷って、ばんばん展開してほしいです。装丁はもっとシンプルめでもよかったかなともおもうのですが、紀伊先生のごちゃっとしたワクワク感が詰まっていていいなと思いました。英題も全部素敵です。あとがきも少し笑ってしまいました。私もそう思います。笑
Posted by ブクログ
まあーとにかくキャラが瑞々しくて、かわいいし、かっこいいし。最後に「白か黒じゃないよ。この世はキレイなねずみ色」と言ったあとにニャーと猫が鳴くのが良かった。