あらすじ
「人間は何度も何度もこの世に生まれてくることはできない。この大切な一生を、何の願も立てずに空しく過ごしてしまうということは、まことにもったいないことである」──「絶対のめでたさ」とは何か。「自己に親しむ」とはどういうことか。安直な自己肯定を戒めながらも、仏教を決して高尚なもの、多くの人の手の届かないところにあるものとはしない。時代を超えた迫力の説法。
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Posted by ブクログ
1965年に亡くなった禅僧である澤木氏が残した仏教に関するエッセイ集。
この本も一度1997年に刊行された後、2018年に再刊されているので人気ぶりがうかがえる。
テーマは
・最高の幸福
・文化人の宗教
・願の話
・和の話
・武禅一味
・少欲と知足
・回光返照
・食堂の宗教
・お袈裟の話
・蝕処生涯随分足
・座禅の本領
・修証一如
・座禅の秘訣
など多岐に渡る。
1880年生まれという事で、日露戦争にも兵として参戦し、禅僧であると同時に柔術(汲心流)の使い手でもあったという異色の経歴。
なので、その経験したところから出る言葉なので個性があり面白い。
しかしながら時々、話が飛ぶのでちょっとわかりづらかったのが難点。