【感想・ネタバレ】名盤レコーディングから読み解くロックのウラ教科書 The Stories behind The Great Recordingsのレビュー

あらすじ

レコーディングがわかると、ロックがもっと見えてくる!
録音の魔術師たちの、常識をはるかに越えた音響処理の数々。

バスドラムに穴を開けるようになったのはビートルズの無茶振りのせい!?
スティーリー・ダンのドラムは生演奏ではなく本当は打ち込みだった!?
歪んだギターが誕生したのは壊れたアンプを新聞紙で応急処置したから!?

録音機材の進化と、破天荒なエンジニアが生み出したブレイクスルーを詳細に解説。
名盤をより深く聴くための、リスナー向け録音マニュアルがついに登場。
ロックのウラを知りたいあなたのための1冊です!

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Posted by ブクログ

"ウラ教科書"といっても本書にはバンド秘話が載っている訳ではない。演奏活動も経てエンジニアとなった著者が、膨大な知識をもとに"レコーディングの音作り"の裏話とウンチクを語る。
コンデンサー、ダイナミックなどのマイクの特徴やセッティングによる音波の干渉、エフェクターによる加工が、音声付近を得意とする人間の聴覚にどう届くのか、しくみとともに分かりやすく説明される。
自分が気に入っているのは音楽そのものというより、響きやひずみ、音圧の部分からなる"それらしさ"の部分も大きいらしい。
本書の価値はそればかりではなく、それぞれの録音の代表的な曲がビートルズからアラバマ・シェイクスまで豊富に収載され、"これがそうか!"と確かめられる。スマホ片手に動画サイトで聴きながら読み進めば、音楽の楽しみが何倍にも広がる事だろう。

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2020年11月16日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃに面白かった。私達の普通は、そもそも誰の異端だったのか。普段何気なくやっている事の意味を改めて考えさせられる。新しい音楽はほぼ全てテクノロジーが築き上げてきたけれど、大体の場合、そのテクノロジーはそんな事の為に作られたのではない。機械が音楽を作り、その機械を人間が作り、その機械を異なる目的で人間が使う、その機械を凌駕する為に作られた新たな機械をまた異なる目的で人間が使う。音楽は機械と人間の共同芸術だ。

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2020年08月24日

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