【感想・ネタバレ】Mr.Jellyfishのレビュー

あらすじ

漂う者はいつかどこかにたどり着くのを望むのか それとも――

高校を卒業したルーク。たったひとりの友達・ラウの旅立ちが近づいて――
大人と子どものあわいを生きる少年たちを、詩情あふれるタッチで描く表題作「Mr.Jellyfish」明治を舞台に主家の跡取り息子と、その代々の家臣として奮闘する熱血少年の絆がおかしくも愛おしい「柿と豆腐」ゲイの小説家がテーラーである義兄と密やかな情事を重ねる「オーダーメイド」ほか、商業未発表作品も収録。
短編の名手・TATSUKIによる待望のサードコミックス!

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Posted by ブクログ

『もしも願いが』『八月の杜』が大好きで、ずっと作者の作品を待っていた。『八月の杜』から8年。表題作からスコンとハマった…『柿と豆腐』で声出して笑ってしまった、虎の言動に…。ほぼ青年誌ばっか読んでるけど、BLが読めなくなった訳じゃないんだ…と実感。売れて様が人気あろうが表紙が良かろうが、そう言う系はもう飽きた、と言うのは正直ある、あるからほぼ読まなくなったが、全く読まない訳じゃない自分が居る。
日常に点在している些細な「負」の存在(誰かからの理不尽な暴力や、性的マイノリティに因る躊躇いや、誰かと同じ時間や空間を共有できなくなる必然や…)があって、寂しさや哀しみがあっても、暗闇の中で一点の光を見る様な、そんな短編集だった。主張しない特別なものがそっとそこに置いてある、そんな作品ばかりだった。
どれもこれも、一篇だけでも読ませるのだが、どれもこれもその後の彼らの事を読みたい気持ちにさせてくれる…特に『柿と豆腐』の主従関係にある家督同士で、従者側の虎雄が、頭首の跡取り息子・将之介を守っているつもりでいつの間にか精神面で逆転してる下りの描き方が凄く好きだ。

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2018年04月28日

Posted by ブクログ

2021年10月再読。
表題作は、旅に出る中国系米人の友人とクラゲのように生きる米人。同時収録は、かつて主従関係にあった家柄の幼馴染、姉の夫とゲイの小説家、ナイトな看護師と雛鳥な先生、孤児になった兄妹と幼馴染の双子(notBL)……計五作の短編集。

8年ぶりの単行本発売を聞きつけて。
詩的なものから笑えるもの、じわっと胸に残るもの。いろんなTATSUKIさんの作品が読める、8年ぶりには嬉しい一冊。
表題作のその後も少し気になりますが『オーダーメイド』が何となく好き。『Blue to blue』は双子は勿論、妹ちゃんのサッパリした性格が気持ちいいです。いい妹だ……。

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2018年05月04日

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