あらすじ
高校生の詩春には、不思議な力がある。それは相手の頭上に浮かんだ数字で、その人の泣いた回数がわかるというもの。5年前に起きた悲しい出来事がきっかけで発動するようになったこの能力と引き換えに、詩春は涙を流すことができなくなった。辛い過去を振り切るため、せめて「優しい子」でいようとする詩春。ところがクラスの中でただひとり、無愛想な男子・吉木馨だけが、そんな詩春の心を見透かすように、なぜか厳しい言葉を投げつけてきて――。ふたりを繋ぐ、切なくも驚愕の運命に、もう涙が止まらない。
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Posted by ブクログ
娘は悪くないだろ゙〜!!!!と暴れ回ってやりたくなる気持ちに幾度かなりましたが、最終的にハッピーエンドを見届けることができてよかったです。
春田モカ先生の小説は本人の努力では変えることが出来ない理不尽が散りばめられていることが多いような気がします。今回は父親の犯した罪、その娘という詩春ちゃんの頑張りではどうやっても消せない事実が枷として描かれていました。
吉木と詩春ちゃんがお互いの過去を全部引っ括めて向き合うシーンは胸を打たれましたね…幸せになってほしいよ…!!