あらすじ
転んだら、起きればいい。
日本人初のキャプテン任命、チームMVP、世界最高峰リーグで結果を出し続ける男。
サッカーの母国で生き抜く“Unbeatable Mind(アンビータブルマインド)”とは――
[日英同時発売!]
センターバックは、90分間のうち89分59秒守り抜いても、たった1秒のミスで致命傷をチームに与えかねないポジションだ。
たとえどんなにいい仕事をしてもフォワードの選手ほど注目はされず、失点すれば非難される。
それって報われないんじゃない? と訊かれたらそうかもしれない。
だからこそ、そんな自分を応援してくれる人たちには感謝の気持ちでいっぱいだ。
人生という旅の途中で雨に降られたり嵐に巻き込まれたりした時、レジリエンスは前を向いて歩き続ける力になってくれる。
その力はきっと誰にでもあるのだと、本書を通じて気づいてもらうことができたら、僕は本当に嬉しい。
――本文より抜粋
~吉田麻也を構成する8つのレジリエンス~
【弟力】年長者や目上の人と過ごすことで、物怖じしない心が育まれる。
【英語力】ペラペラである必要はない。「ペラ」で勝負すればいい。
【選択力】何を選びどう生きるか、後悔しないよう決めるのは自分だ。
【アジャスト力】変化=フレッシュなリスタート。怖れることはない。
【スルー力】批判は必ず起きるもの。無駄にエネルギーを消費しない。
【反発力】前例は覆すために、固定観念は破るためにある。
【リスペクト力】相手に対する敬意が、自分に対する敬意を呼ぶ。
【バランス力】剛が生きるのは柔があるから。辛い時はいっそ笑おう。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ロシアワールドカップ直前に日英同時発売された吉田麻也の自伝。さすがにロシアに持って行くには大きいよなと思ったら、そのまま1年積読になっていました。
順風満帆のようで、挫折だらけの麻也。でもそれに負けない麻也。弟力、英語力、選択力、アジャスト力、スルー力、反発力、リスペクト力、バランス力が麻也のレジリエンスの構成要素。
もう、イギリスでのキャリアの方が、名古屋で過ごした時間より長くなるんだなと思うと感慨深い。
でも、やっぱり、マヤ恐ろしい子!
Posted by ブクログ
トップクラスのクラブチームでレギュラー獲得するのは、
並大抵ではない。試合に出続ける上でも、パフォーマンスを出し続けていく上でも、
その他大勢とは、違った意識、行動、継続が求められる。
また、運という見えない実力も兼ね備えていないと、
一流とは言えない。
この本は、吉田選手の自叙伝だが、
彼らしい、ウィットに富んだ記述が多数ある。
こういう1流選手の考えを知る上で、
本書は入門書の位置づけだろうと思う。
サッカーは、スポーツの中でも、
もっとも選手寿命が短い。
日本において、メジャースポーツではあるが、
プロとして、まともに食っているいける人は、
数パーセントぐらいだろう。
そして、海外の1部リーグに在籍して活躍となると、
そのまた数パーセントの世界だと思う。
プロが1000人いたら、1人か2人の確率だと思う。
その意味で、素人が考えても、信じられない競争の世界にいる。
プレー一つ一つとっても、計算しつくされていないと、
トッププレイヤーにはなれないし、それを形作る、
練習や生活習慣、また精神面での、タフさは柔軟さも、
並外れていないと、
数日と持たないだろうと思う。
どうすれば、トッププレイヤーになれるか?
これはサッカーだけではなく、全ての競技スポーツでも言えるし、
会社員でも、いうことができる。
才能なのか、努力なのか、運なのか、
生活習慣なのか、トップになるためには、多くの要素があると思うが、
それを体現できている人の言葉(この場合、吉田選手)は、
やはり、説得力がある。
Posted by ブクログ
憧れたプレミアリーグで闘いながら
日本代表としても闘う
そこにはどんな過去と今があるのかが
深く歴史を追って書かれている。
吉田麻也が持つ考え方として
試合の時、試合の前、
選手、監督、チーム、サポーター、そして家族
いろんな人達との関わりや思考が
深く書かれていてプロサッカー選手の考えの理解が深まった。
また機会があれば読み返したい。
Posted by ブクログ
プレミアリーグの選手は、クリスマス時期の連戦中には意識してプレーのスピードを遅らせることがある。省エネモードで。そういうのって仕事とか、私生活でも大事だな。