【感想・ネタバレ】こじらせママ 子育てしながらココナッツオイルで年商7億円。のレビュー

あらすじ

「人生は何が起きるかわからない。けど、何かを起こせるのは自分だったりする」。テレビ、雑誌など各種メディアで大反響! ココナッツオイルブームを巻き起こしたママ起業家が仕事と育児の両立に悩み、苦しみ、涙しながら見つけた『自分を生かす働き方』! 【目次】はじめに/第1章 頑張っているのに、うまくいかない。美しくないわたしの履歴書/第2章 自分をシンプルにすれば悩みの解決策が見えてくる/第3章 どんどん大きくなる娘と仕事。荻野流・ワクワクしながら働くポイント/第4章 全力で走り続けるのはムリ。だから不安になったら立ち止まろう/第5章 仕事もプライベートも。「つながること」でうまくいく/あとがき

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Posted by ブクログ

ココナッツオイルを日本でブレイクさせた著者の萩野みどりさん。その過程に興味があって手に取った。タイトルにあるように、大学を四度も中退したり離婚したりと、かなりのこじらせ度合いが若い頃から赤裸々に綴られている。金太郎飴のような人間を大量生産する日本の教育システムの中には収まらないタイプなのだろう。書中で本人も学歴にコンプレックスがあると言っているが、そういうレールに乗るような生き方は彼女の輝ける生き方ではないのだろう。

むしろ彼女の凄さは、行動力なのだろう。20万円を元手に始めたビジネスが出版時には年商7億だという。しかし、そこに至るまでには自分で作った焼き菓子をファーマーズマーケットで手売りし、それを今後は大手コンビニに自ら電話して売り込みに行くという、常識はずれの高行動力があってからこそであろう。そして、ココナッツオイルを仕入れるためにフィリピンにアポ無しで乗り込んでいくという、無鉄砲だが、ある意味押しの強さが真骨頂である。誰もが真似できるものではないが、自分に当てはめてみると、もっと出来る事はあるだろうと気付かされる。

自分の気持ちが”もやもや”していたという表現が何度も初中に出てくるが、彼女は自分の気持ちに対して正直でなのだろう。自己肯定感が元々低かったと書いているが、それは彼女のせいというよりは、子供時代から大人になるまで減点主義で評価される日本社会の縮図なのだろう。すごい人がいるものだと感心するとともに、自分ももっと頑張らなきゃと思わせてくれる本。

ちなみに社名のブラウンシュガーファーストは、著者が尊敬する事業家だった祖父の佐藤始さんから取ったという事。

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2022年08月12日

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