【感想・ネタバレ】みんな忘れたのレビュー

あらすじ

97歳、今日も描き続ける洋画家の、22の無伴奏の記憶──
100年近い歳月に日本やパリでふれあった22人との交遊を、卓越した感性と描写力でつづった底光りするエッセイ。前作『とこしえのお嬢さん』につづき、永遠に埋もれかけた記憶のたぐいまれなる交遊の記録。カラー口絵付。

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Posted by ブクログ

97歳の時に刊行されたエッセイ集。その4年前に出た『とこしえのお嬢さん―記憶のなかの人』の続編、22人との交遊記。彼らへのレクイエムとしても読める。
40年前に書かれた『四百字のデッサン』からずっと気になっていた金山康喜と小川国夫が再登場、後日談が書かれている。でも、謎多き不思議な金山は謎多く不思議なまま、自分勝手だった小川は最後まで自分勝手なままだった。小川については、野見山にはけっして見せなかった別の顔のことにも触れている。
加山又造、加島祥造、今泉篤男は粗いクロッキーか。水上勉や秋野不矩のエピソードは淡い水彩のよう。若き脳研究者、萬年甫も登場する。

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2025年05月04日

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