あらすじ
94歳になる、戦後を代表する画家で名文家の著者が、日本やパリで出会った有名無名の21人を、鋭い観察眼と独自の表現で描く名エッセイ。記録としても貴重。カラー口絵8ページつき。
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Posted by ブクログ
想い出に残る人へのレクイエム、21章。
書名はセンゴク・シズコの章からとっている。女性の章が7つ。なかでも「林芙美子」が強い印象を残す。のちに渡辺淳一の小説のヒロインになった女子高生・純子の章もある。そして最後は「カミさん」武富京子へのレクイエム。
そのほか、印象的なのは加藤周一とのファースト・エンカウンター。早朝にパリのアパルトマンの階段を駆け上がってドアをノック、すると髯を半分剃った加藤が現われた。中学時代、放課後の図画室でパンの耳をわけてあげた後輩・江頭匡一(のちにロイヤルホストを創業)との再会の話もいい。
続編は『みんな忘れた―記憶のなかの人』(平凡社)。こちらは22人に捧げられている。