【感想・ネタバレ】中西悟堂 フクロウと雷のレビュー

あらすじ

「野鳥」という言葉をつくり、日本野鳥の会を創立した著者による、鳥への愛に満ちた随筆集。自然と対峙しつづけたそのまなざしは、一級の文明批評ともなっている。

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Posted by ブクログ

日本野鳥の会の創始者、中西悟堂の「定本野鳥記」から抜粋したエッセイ集。

構成もわかりやすく簡潔で、最後の「自然没入者の断想」でまとめているところが素晴らしかった。

著者のバイタリティと体力が異常に高く、常人ではないなと感じました。

鳥や自然に対する観察や体験などを通して、高い知性へと至る様が、憧れとともに尊敬する。

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2025年03月16日

Posted by ブクログ

プロフィールから、これまた変人の系統かと思いきや、何とも読みやすく温かい文章。
行動の苛烈さとは、随分と違う印象を受ける。
文章って不思議だ。

野鳥観察の厳しさと意義、そして鳥への愛。
学問として確立していく様は、植物学と変わらない。
素養の深さといい、牧野富太郎と並び称されても良いだろう人物なのでは。その道では知られた人なのでしょうが、私は全く知らなかった人物だけに、とても興味深かった。

自然を著した文章表現が素晴らしい。
彼の視線がそそがれているのは鳥だけではない。
自然保護運動へと進むのは、自然の成り行きだったのだろう。

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2018年01月09日

Posted by ブクログ

鳥への愛が凄すぎる。
「生物の生態観察は、(中略)高貴な詩である。」というのは素晴らしい見方だと思う。彼の記した観察記録はまさに詩であった。一個の生命の生活を真摯に色鮮やかに呼吸まで描くことは詩そのものだと思う。感動した。

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2017年05月19日

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