【感想・ネタバレ】周―理想化された古代王朝のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年12月28日

金文を中心とした同時代資料を軸に西周時代の歴史を復元し、その延長線上としての春秋戦国時代を描いた一冊。春秋時代から中国史に触れた身としては、その次代に理想化された時代の実像とその変遷は興味深いものがあった。

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Posted by ブクログ 2021年09月29日

周王朝というと,多くは春秋戦国時代を含む「東周」の解説になるのだが,本書でのメインは「西周」である。「祀と戎」をキーワードとするのだが,これが難しい。

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Posted by ブクログ 2016年11月16日

中国の古代王朝「周」の実態について、西周期を中心に、『史記』等の伝世文献及び金文等の出土文献を駆使し、また、最新の研究成果も取り込みながら、明らかにしている。
周王朝のキーワードは、「祀」(祭祀)と「戎」(軍事)であるとする。そして、諸公や儒家が再現しようとした周代の「礼制」が、西周期の実際の礼制と...続きを読むは異なる理想化された「創られた伝統」であったことを指摘している。
周王朝の歩みを概観するのに優れた一冊だが、新書として必ずしも読みやすくはなかった。

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Posted by ブクログ 2016年12月30日

周という国は、建国時期・初期の文王・武王・周公、そして後半の春秋戦国時代はよく知られているが、前半の西周時代はほとんど知らなかったことを改めて感じる。この時代は「史記」が有名だが、それ以外に「春秋」「春秋左伝」「礼記」「竹書紀年」その他多くの文献があり、そして青銅器などに書かれた「金文」の解読など、...続きを読むこれからも新発見に期待したい。「共和」という言葉が、この時代の11代宣王が即位するまでの空位記4年に2人の大臣の政務を語源とする言葉だという!「宋」国は殷の紂王の諸兄の子孫の国だった!宮城谷昌光の描いた世界が、いかに豊富な文献の研究に基づくものかを知り、感心した次第。

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