【感想・ネタバレ】アリストテレス ニコマコス倫理学 上のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

古代ギリシアにおける代表的な倫理学の名著。
万人の人生の究極の目的は、「幸福」すなわち「善く生きること」であるとし、このともすれば曖昧な概念を精緻に分析。
ルネサンス以後も、西洋諸国の思想、学問、文化、人間形成に多大な影響を及ぼした。

(※本書の要旨を一部引用。)

0
2021年09月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「「人間というものの善」とは、人間の卓越性(アレテー)に即しての・・最も善き最も究極的な卓越性に即しての魂の活動である」(P41)


さて、それではそのような善を実現するための魂の活動とはいかなるものなのか。あらゆる事象に対して、バランスを有した中庸の状態に裏付けされた行為。一言で表すとこうなるだろうが、表現は簡単なように見えて読み終わるとよくわからない、という部分が多い。

0
2020年11月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

特に後半は理解できなかった。
新しい訳を読むべきか…。


1巻:
最高善は幸福である。
あるいは,人間の魂(プシュケー)の活動における究極的な卓越性である。
この魂の活動は,「ことわり」を伴うものである。
幸福な人とは,究極的な卓越性に即して活動している人,そして外的な善に充分恵まれている人である

最高善は政治の目的でもある。

「富は何かのために役立つもの、それ以外のもののために存するものでしかない。」(23頁)
「人間というものの善とは、人間の卓越性(アレテー)に即しての、またもしその卓越性が幾つかあるときは最も善き最も究極的な卓越性に即しての魂の活動である」(33頁)

2巻:
卓越性には,知性的卓越性と倫理的卓越性(徳)とがある。
倫理的卓越性は習慣づけ(エトス)によって完成する。
倫理的卓越性は,快楽と苦痛について最善な仕方で行為しうるような状態(ヘクシス)であり,悪徳はその反対の状態である(62頁)。情念や能力ではない(68頁)。
卓越性とは,そのよき状態を完成し,その機能をよく展開せしめる状態である(68頁)。
卓越性は,超過や不足を避け,中(メソン),あるいは中庸(メソテース)を目指すべきである(70頁)。

「年少のときから或る仕方に習慣づけられるか、あるいは他の仕方に習慣づけられるかということとの差異は、僅少ではなくして絶大であり、むしろそれがすべてである。」(58頁)

3巻:
それぞれの徳に関する各論。
勇敢,節制

「「選択」ということは、われわれの力の範囲内に属することがらについての思量的な欲求であるといわなくてわならぬ。」(98頁)

4巻:
各論の続き。寛厚,豪華,矜持,穏和

「恥辱の生ずるごとき行為をそもそもなすべきではないと思われるからである。すなわち羞恥は、あしき行為について生ずるものである以上、よきひとに属するものとはいえない。」(168頁)

5巻:
正義、「宜しさ」について。

「正義がしばしば徳のうちの最もすぐれたものと考えられ……完全な徳にほかならない」「それがことさらに完全であるというのは、これを所有するところのひとは徳を他に対してもはたらかせることのできるひとであって、単に自分自身だけにとどまらないというところに基づいている。」(173頁)

6巻:
学,技術,知慮(実践的なもの),智慧,直知について

0
2018年04月03日

「学術・語学」ランキング